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中古流通を視野に入れた家づくり「きた住まいる」プロジェクト

中古流通を視野に入れた家づくり 「きた住まいる」プロジェクト

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 リフォームしやすく、中古住宅市場でも評価されやすい家づくりが北海道で進んでいる。名称は「きた住まいる」。昨年夏に北海道庁が始めた新しいプロジェクトだが、既に54社が参加している。

中古流通を視野に入れた家づくり 「きた住まいる」プロジェクト

 同プロジェクトは、断熱、劣化対策など、一定の性能基準をクリアして新築するというもの。事前の調査内容や設計、施工など、家づくりに関する履歴も保管する。

 履歴の保管場所は「北海道住宅履歴システム」。ウェブ上のサービスで、アカウントを登録すれば、一般消費者も物件情報を見ることができる。

 履歴保管の目的は、リフォームや中古住宅流通の場で生かすこと。例えば一般的に中古住宅は性能や、いつリフォームされたかが分かりにくい。しかし、履歴を保管しておけば購入時にどこをリフォームしたらよいかの検討もしやすくなり、予算計画に盛り込みやすくなる。

 「中古住宅の購入時に性能、住設の状態が分かれば、資産価値の判断材料にもなり得ます」(北海道建設部住宅局建築指導課建築企画グループ・樋口融主幹)

 情報は「ラベリングシート」で示される。これには住宅の性能評価の他、新築年、改修年、設計者、施工者および連絡先が記載されている。

住宅の性能を表示するラベリングシート
住宅の性能を表示するラベリングシート

 「設計者情報が載っているのは、技術力や建築の基本ルールを満たした事業者を広く紹介していくことが狙い。これから新築やリフォームをする方の、事業者選びの判断材料になれば」(同主幹)

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