木製廃パレットで「ヴィンテージリノベ」 パレットハウスジャパン

　パレットハウスジャパン（大阪府大阪市）が手掛ける木製廃パレットを使った家具・建具が注目を集めている。

大型カフェでの施工例。壁面のほか、テーブルなども「ヴィンテージリノベ」で

　同社はもともと、大阪にある小さな家具工場。経営に苦戦し、仕入れができないほどの崖っぷちに立たされていた。もう売るものが作れない。

　そんなぎりぎりで目を付けたのが、タダで手に入る木製の廃パレットを使うこと。

元は廃パレット

　「初めは汚い廃材ではまともな家具なんて作れない、そうみんな思っていました。そんななか、いっそ傷や汚れを逆手に取って今流行のヴィンテージ家具を作ろうと」（大町浩社長）

　できることは何でもやろうと、スタッフ一丸となってプロモーションを行い、現在は大阪ATCのカフェへの納入や、住宅メーカーなど採用先が増えている。東京の関家具とのコラボも決まり、家具・建具だけではなく、住宅まるごとヴィンテージデザインでリノベーションするパッケージの販売も開始する。