東京・多摩エリアで中古住宅の新事業開始 TRUST

　TRUST（東京都多摩市）は新事業「リノべ不動産」を立ち上げた。これは中古住宅の仲介とリノベーションをセットで提案するもの。サービス提供エリアは東京都多摩エリア。ターゲットは30～40代のファミリー層となる。

リニューアルしたショールーム

　不動産営業担当は2人。多摩エリアを中心にユーザーが希望する中古戸建て・マンション探し、予算のヒアリング、売買契約などを行う。リノベーションの設計・施工は、内装デザイン事業の設計2人、外部デザイナー3人、施工管理9人と連携して行う。

　リノベーションは3種類のプランを用意。1つはあらかじめ決められたテイストからユーザーに選んでもらう「セブンフィール」。2つ目が同社がこれまでプランしてきたカフェやバーのテイストを取り入れた「イデアル」。3つ目がフルオーダーメード。

　リノベーションの想定予算は600万～1000万円。物件価格は2500万～3500万円。総予算は新築の3分の2程度に抑え、経済的なメリットを訴求する。

　初年度は年50件の成約を計画。リノベーションの売上高は3億5000万円を見込む。

　山口一社長は「多摩エリアはまだリノベーションが浸透しておらず、競合も少ないエリア。空き家が増えており地域の活性化という意味でもこの事業を伸ばしていきたい」と話す。

　同社は、建築測量会社として2004年に創業。店舗・住宅の内装デザイン事業や、ベーグルショップの運営なども手掛けている。年商は5億2000万円。社員数は36人。