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自宅を売却する際に、その中古物件の持ち主自らがインターネットを使って売りに出せるオンラインサービスが続々と登場してきている。中古住宅の新たな流通の仕組みとして定着するのか。主なサービスについてまとめた。

不動産流通革命プロジェクト(仮)/ヤフー
今年度内に立ち上げる予定の新不動産サービス。名称は仮で、サービス名は非公表。自分の家を自分の好きな価格で売り出せるプラットフォームを目指す。
自分主導の売買とは?
今月7日、大手不動産ポータル「Yahoo!JAPAN」を運営するヤフー(東京都港区)は、新たな不動産オンラインサービスを年内にオープンすると発表した。 サービスの内容は、中古住宅の持ち主が自分で売却価格を決めて売りに出せるというもの。
価格や自宅の仕様などの情報を専用サイトに入力すれば、自動的にポータルサイト「Yahoo!不動産」に登録され、販売開始となる。購入者が物件を気に入り、具体的な契約となった場合、パートナー企業のソニー不動産がサポートする。
従来の売却との違いは、自ら自宅の販売価格を設定し、自分でオンラインサイトを通じて売りに出せる点。メリットは、希望する価格で売りに出せたり、不動産会社を探して売り出しの手配をしてもらう一連の手間や時間がかからないということ。サービスが普及すれば、中古流通市場に多種多様な物件が現れることになる。

Houselogシステム /ハウスログ
自宅を自ら撮影して、写真をサイト上に投稿し、買い主に物件の魅力をPRできるサービス。物件価格の値付けなども自分でできる。画像中心のシステム。
画像で物件をPR
テクノロジーの力を生かして、新たな不動産売買の仕組みをつくろうとているサービスはすでにいくつかある。例えばハウスログ(東京都中央区)が運営するサイト「Houselogシステム」。自宅を売りたいユーザーは、自宅を自分で値付けし、部屋の写真をサイト上に投稿するだけで売りに出せる。
写真を重視したサイト構成になっており、物件の売り主はリフォームした部分のこだわりなどを自由に表現できる。不動産会社で売却を依頼した場合、十分にリフォームされている物件でも、築年数や相場などで判断され、リフォームの価値が価格に反映されずに売りに出されてしまうケースは少なくない。
槇太郎社長は「中古住宅の流通にとって一番大切なのは、物件の価値を正しく伝えること」と開発の狙いを語る。

Housmart /ハウスマート
物件情報や価格を登録すれば売却が完了する。売り主は仲介手数料が無料、買い主は半額と相場よりも割安な点がメリット。

SQFT /SQFT
米国発のスマホアプリ 米国の不動産売買のスマートフォンアプリ。スマホで自宅を撮影、必要な情報を登録すれば売りに出せる。不動産情報は提携サイトにも表示される。
仲介手数料の割引も
サイト「Housmart」も個人主導の中古マンション売買プラットフォームだ。売却希望者は所有するマンション情報、売り出したい価格を入力すれば出品が完了。購入希望者と自由にコンタクトがとれる。
双方が売買に合意すれば、運営会社ハウスマート(東京都渋谷区)が契約などの実務を担う。料金は売り主の仲介手数料が無料、買い主が成約価格の1.5%と、相場より割安な点もメリット。
アメリカでも同様の動きがある。SQFTというスマートフォンアプリが登場。自宅の写真や情報を入力すれば大手不動産サイトに情報が配信され、買い主との交渉などがスマホでできる。売買の際には提携している不動産会社がサポートに入るという仕組みだ。
続々と増える新しい不動産売買の形。ユーザーから信頼が得られるのか注目だ。
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