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カルテット、「塗装」の元請けネット活用で年間約250件の受注

カルテット、「塗装」の元請け ネット活用で年間約250件の受注

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ネット、自社職人、追客なし営業で差別化

 ネットをうまく活用し自社の施工品質についてPR。こんな方法で年間約250件の塗装リフォームを受注しているのがカルテット(東京都小平市)だ。塗装店といえば下請けが多く売上が1億円にも満たない会社も少なくない中、同社は100%元請けで約3億円売り上げる。宇野清隆社長に成長の理由を聞いた。

カルテットのウェブサイトは情報が満載。特に職人や実績を強くPRするカルテットのウェブサイトは情報が満載。特に職人や実績を強くPRする

価格よりも施工が大事

 「元は店舗の下請け塗装店です。でも価格が下がってきたりして元請け転換を決意しました」。同社は創業14年だが元請けに切り替えたのが約4年前。今や年間約250棟を受注する人気塗装会社だ。

 その経営の仕方は普通の塗装店とは一味違う。例えば肝心の集客はネットだ。PPC広告という検索キーワードに連動する広告を使い「塗装」「塗り替え」に関心のあるユーザーにPR。なんと月120件の問い合わせを集めている。

 ただし、広告から自分たちのホームページに誘導したとしても「売り」がなければ成約は程遠い。そこで同社が強く打ち出しているのが「自社施工」体制。社員と自社専属職人を合わせると22人。これらの職人以外は基本的に使わないという点にこだわりがあり、施工品質、安心感を求めるユーザーに訴求している。「現場管理も5人いますが、それも全員職人上がり。ネットだと『価格の安さ』に注目されがちですが、お客さんは『価格』ばかり関心があるわけではありません」。

 さらに「顔が見える会社」が信頼を得るために大事だと考えており、職人の写真を掲載するのはもちろん、社長ブログの更新頻度は休みなしの365日だ。「どんな職人が来るのかという問い合わせが一番多いので写真は大事です。そして、ブログについては毎日動きがある会社の方が印象がいいと」。

他社よりも多く点を取る

 宇野社長は相見積もりされることを前提に戦略を考えることが大事だという。つまり他社よりも良いと思える点がどれだけ自分たちの会社にあるのかを意識する。「加点材料と呼んでいますが、お客さんが他社よりもいいなと思うことをきちんとお伝えすることで依頼が増えてきました」

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