これまで28万件のシロアリ予防・防除などを手掛けてきたテオリアハウスクリニック(東京都練馬区)。同社はハウスメーカーやビルダーが建てた新築住宅のシロアリ予防工事を主力としてきたが、住宅産業がリフォーム・既存住宅流通を重視する流れになる中、新たなビジネスに取り組んでいる。シロアリ防除会社のこれからの戦略について、南山和也社長に聞いた。
床下まで調べる診断に強みがある
床下調査に強み
戦略の一つが不動産仲介会社と連携して行う中古住宅の診断だ。近年、不動産会社は既存住宅を仲介売買する際に、検査して、一定の品質があるものは保証を付けて取引するというモデルが広まりつつある。同社では不動産会社と連携してシロアリの検査はもちろん、構造躯体や設備などについても検査を行っている。いわば床下まで含めたインスペクションだ。
このインスペクションは、床下検査を強みとする同社にとってビジネスチャンスだと南山社長は話す。「来年4月に始まる予定の建物調査(インスペクション)の告知義務化。これによってインスペクションの普及が進めば、床下まで隅々チェックできる私たちの強みを生かすことができます。点検孔を開けて、見える範囲でとかいう診断ではシロアリは見つかりませんから」

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