塗装専業店の白川工芸社(兵庫県神戸市)は元職人を新規案件の営業担当に据える体制変更を行った。従来、営業は中根喜一郎社長がすべて行ってきたが、現場を経験後営業にまわす形ができあがったことで、会社の「組織化」に取り組んでいく。
「元々塗装職人として働いていた川脇という社員を一級塗装技能士の資格取得を機に新規案件の営業担当に変更しました。そのため私の業務が減り、会社の発展のための取り組みを行える体制作りができました」(中根社長)

ホームページの職人紹介ページ
同社が創業したのは今から47年前のこと。父が会社を興し、18年前に3人の息子が経営に参画した。その後5年前に長男である喜一郎さんが事業を継承。一戸建ての累計塗り替え数は1500棟を突破した。
「私が新規の営業担当から退いた当初は任せきれない部分もありました。しかし今は徐々に契約率も上がってきています」(中根社長)
現在、月間約10件の全面塗り替えを受注しているが、新規顧客との契約である6~7割は川脇龍二さんが担当。約2年の同行営業を経てひとり立ちに至った。
「今後は大学卒の新卒採用なども行い、より組織化を進めていきたい」と中根社長。今までも職人に施工だけでなく、顧客との打ち合わせや請求書の発行まで行わせていたが、より職人が主体的に動き、最終的には幹部となる仕組みづくりを考えている。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
1653号(2025/06/16発行)2面
-
1652号(2025/06/09発行)2面
-
1651号(2025/06/02発行)3面
-
1650号(2025/05/26発行)5面
-
1649号(2025/05/19発行)5面