京セラソーラーFC岡山南と同岡山を運営する茂山組(岡山本店・岡山県岡山市南区)は、太陽光発電事業のさらなる拡大を図っている。今年1月には東京都品川区に事務所を開設し、新たに太陽光販売の卸業をメーンに展開するほか、同社が今後力を入れたいとする太陽光の架台販売のサテライト拠点ともなる見通しだ。また昨年には、京セラ以外の太陽光発電も扱う「NEXUS(ネクサス)」を子会社として営業開始し、RSKハウジングパークに国内外10メーカーの製品を設置した総合展示場「ネクサステン」を出展した。

47kwの収益用太陽光発電見本施設
同社の川田雄士社長によると、京セラFCでの施工実績は2011年1年間で、岡山南店が約220件に、2010年5月開設の岡山店が約100件となり、前年比で約2割増となっている。
新規の取り組みのひとつとして、一般家庭向けではなく、アパート経営者や遊休地オーナーに向けた"収益型太陽光発電"の提案を行う。アパートの屋根や遊休地に10kw以上の太陽光発電を設置することで、売電収入を得るもの。こうした提案に向け、47kwの見本施設を2011年4月に3万坪ある半島部分の土地に設置した。今年は新たに50kwの見本施設を山の方に増設する見通しだ。
また、2012年2月には「太陽光発電架台ドットコム」をネット上に開設した。陸用架台や工場・倉庫などの折板屋根用架台、金具などを施工業者向けに販売する。川田社長は、「住宅用の瓦やスレート屋根の架台はメーカーの純正品を使用すれば問題ないが、特殊な屋根や陸への設置は架台が悪いと、ソーラーが元を取る前に破損したり、風で飛んだりしてしまう」と話している。

最新記事
この記事を読んだ方へのおすすめ
-
WEB限定記事(2025/07/03更新)
-
1654号(2025/06/23発行)25面
-
1654号(2025/06/23発行)31面
-
1654号(2025/06/23発行)21面
-
1654号(2025/06/23発行)21面