40年以上蓄積した営業・技術ノウハウを提供
金属屋根の施工・販売メーカーのカナメ(栃木県宇都宮市)は、ボランタリーチェーン「屋根王」を12月からスタートする。営業支援に加え、技術指導、商材提供の工事店ネットワークで、同社の成功ノウハウを余すことなく提供していく。新規事業開発部長の岩澤英明氏に聞いた。
断熱材一体型横段葺屋根「段王」。
職人の施工手間を省きながらも、商品として屋根の美しさも追及した設計を実現
創業80年の老舗の成功ノウハウ提供
「屋根王」は、リフォーム会社、工務店、瓦工事会社、塗装店、建築板金店を主な対象としている。同社が長年蓄積してきた屋根リフォーム会社としての営業ノウハウ、技術、製品の3つを提供するものだ。同社は、福島県喜多方市で「渡部要板金工業」として約80年前に創業。1975年に現在の「カナメ」に社名を改めた後、宇都宮市に事業本部を移設した。一般住宅以外にも、寺社仏閣などの古典建築を手掛けている。浅草寺宝蔵門など、国の重要文化財に指定される建造物の屋根改修工事の実績も多い。
利益率42%を実現する商品力
リフォーム工事の売上は3営業所合わせて6億7000万円。売上の8~9割は外装工事だ。粗利率は最大42%。外装工事自体が短工期で手離れが良いのに加え、独自開発した金属屋根にすることで高い粗利率を実現している。「カナメの強みは屋根メーカーであることです。お客様に売りやすい屋根、需要がある屋根を独自に研究開発、自社工場で製品化し、提供してきた歴史があります」(岩澤英明部長)

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