日常生活で欠かせない水回りのひとつ「トイレ」。便利さはもちろん、省エネにも配慮した機能とともに快適に暮らしたいもの。汚れやすい場所だけに、掃除のしやすさにも配慮した形状や素材、機能など、各メーカーとも工夫を凝らしている。
クローズアップ建材 トイレ便利機能
トイレは、節水・防汚・洗浄機能の進歩がめざましい。なかでも節水機能の向上は顕著で、洗浄に使用する水量は、2001年頃までは大13リットルの製品が多かったのが、近年発売の超節水便器では同5リットルになっており、これにより水道料金が年間約1万4000円節約できる。
節水が可能になった要因として、便器表面への防汚コーティング素材や水流形状の改善が挙げられる。それらにより、少量の水でも汚れがこびりつかず、詰まらずを実現できた。メンテナンス面では、便フタや便座本体、ノズルが簡単に取り外せ、ブラシが届きやすいよう一時的に水位を下げられるなど、掃除がしやすい機能が搭載された機種もある。
人感センサーによる便フタの自動開閉や洗浄機能もあり、高齢者や介助者にとってとても便利な機能として好評だ。ほかに、入室を検知して使用時だけ便座を温める、トイレを使わない時間帯には自動で便座温度を下げる機能が搭載されたものもあり、全体に省エネを強く意識した仕様になっている。
- 業界最小クラスのコンパクト設計
- スマートクリンⅢ[ジャニス工業]
- タンクレス便器としては、大形サイズで業界最小クラスの前出寸法645mm。ボタンひとつで便器水位を下げ、20分後の大洗浄で通常水位に戻るため、水面付近の掃除が簡単に可能。従来のGコートのガラス層をさらに厚くした表面加工のGコート1200が、清潔さと強さを半永久的に持続する。

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