東日本塗料(東京都葛飾区)は7月、バイオマスマーク35を塗り床材として初めて取得した2液タイプのバイオマス特殊硬質ウレタン厚膜型塗り床材「フローンフルトップBio」を発売した。
バイオマスマーク初取得 フローンフルトップBio
植物由来の樹脂を使用しながら従来品と同等の性能を持つ塗り床材
バイオマスマークとは、一般社団法人日本有機資源協会が審査、認定した環境商品の目印。同塗料は、A液に植物由来のバイオマス原材料を35%含有しており、マーク取得に至った。通常は100%石油系の原材料が使われているが、植物由来の樹脂を使用しながら従来品と同等の性能を持つ。
資源発掘から処分まで、製品のライフサイクル全体から算出したCO2削減効果の計算では、溶剤系の一般塗料と比べ約30%、厚膜の一般塗料と比べ約20%の削減効果が見込める。
「私どもは2023年年頭にSDGs宣言をし、お客様に環境に配慮した商品開発をして提案しています。そして、製品開発コンセプトとして環境、気候変動、職人不足の3つをキーワードにしていますが、今回は特に環境を意識して開発しました。カーボンニュートラルなどSDGs、環境を意識し、お客さんに貢献できるようにしていきたいです」(細谷義憲社長)
塗膜は硬質でありながら適度な柔軟性を保持。耐摩耗性も有しているため、フォークリフト等での作業にも耐えうる。耐酸、耐アルカリ、耐油など薬品や油にも耐性を持つ点が特徴だ。
用途は食品工場や倉庫をはじめ、屋内駐車場や店舗、自動車整備工場など幅広い。価格は従来のフローンフルトップと比較し、1〜2割増となる。
今後の施策について「気候変動が進む中、速乾、省エネ、省工程、に寄与するものを開発していきたい」と細谷社長。環境を意識した商品開発を進めていく方針だ。
東日本塗料
細谷義憲社長

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