Vol. 34
「しんあいペイント」の屋号で外壁塗装業を手掛ける眞愛(しんあい・神奈川県小田原市)は、丁寧な工事でクレームゼロを実現している。「一般の塗装屋さんが1〜2週間で終わらせる工事を、4〜5週間かけます。時間をかけて工事をしているから、クレームはずっとゼロです」と片山伊祐社長は語る。
膜厚を付け機能性を引き出す
雨漏りリスクゼロへ
よく使う塗料ガイナ
同社は基本的にまず雨漏り調査を行う。散水調査、屋根裏部屋に入る調査、床下の水漏れを確認する調査、赤外線カメラを使う調査などだ。顧客の家では、まずシーリングのちぎれや壁のひび割れなどを見る。塗装をする前に下地処理や、雨漏りを止める工事をして、潜在的な雨漏りリスクをゼロ%にする。ゼロ%にして初めて、塗装をする。「お客様には単なるペンキを塗り替えるだけの安い工事では、いずれ隙間から水漏れして、見えない壁の内側で漏水して、腐り、いずれ家が傾くと説明します。気づかないうちに家がガンになってても良いんですねという話をする。塗装単品だけだと無意味です。単なる塗り替えをしてほしいお客様は断っています」と片山社長は話す。
同社は家を塗る回数も多い。「健全な家だったら3〜4回、傷んでいる家だと5〜6回塗ります」と片山社長。劣化してしまい、水を吸い込む壁の場合は、下塗りを1回して、その上からもう一度下地を吸い込ませる。固い状態にしてから、上塗りをする。上塗りも3回行う。「機能性塗料を使っています。膜厚を付けないと意味がないので、性能を引き出すために、上塗りを3回行います」と片山社長は語る。
提案する塗料は2択
ガイナ1回目を塗装中の様子。この物件はシーラー1回+微弾性厚付け2回に加え、ガイナ3回を施工した
よく使う塗料は日進産業(東京都板橋区)のガイナだ。「ガイナは厚く3回塗ります。セラミックで作られている塗料で、層が厚くなればなるほど断熱効果が上がります」と片山社長。
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