外壁塗装を手掛けるユウマペイント(千葉県柏市)は、昨年10月の自社ホームページリニューアルを機に、シップ(東京都文京区)が提供するChatGPTを活用した問い合わせへの回答を開始した。
「AIチャットくん」というキャラクターが24時間365日体制で対応。3カ月で約150件の問い合わせがあった。
HP右下にAIチャットを配置
AIチャットくんは、AIがHPチャットやLINEで顧客からの質問に自動回答するサービス。外壁や屋根、塗装、雨漏り工事からメンテナンスまで、幅広い質問に回答する。
これまで「雨漏りしました。どうすればいいですか」「給湯器交換だけでも頼むことはできますか」といった一般的な問い合わせから、「アスファルトシングル屋根材です。メンテナンス期間を長くする方法はありますか」といった専門的な質問まで届いているという。また、「塗装の種類を表形式で出してください」といった不可能な要望に対しては「申し訳ありませんが、表形式で出すことはできません」と丁寧に回答する。
同社がAIチャットを導入したのは災害対応の意味合いが強い。佐々木拓朗社長は「有事の際、初動で何をすべきか。AIで情報収集できれば、お客様の安心材料が増えます」と話す。このほか、社員の知識取得と業務効率化も見込む。「社員がAIに尋ねて答えられるようになるのが理想。また、電話でよくある問い合わせ内容もAIに学習させています」
今後は、イベントに出展するなどして同社AIの周知を図る。質問を数多く受け付けることで回答の精度を高めていく。
佐々木拓朗社長

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