介護リフォーム事例のプレゼン大会「P1グランプリ」が1月16日、大阪で開催された。介護リフォームの大手、パナソニックエイジフリーショップス(大阪府門真市)が毎年行うもので、今年で15年目。約70人の住環境プランナーの中から予選を勝ち抜いた10人が事例を発表し、殿堂入り部門1位に村岡健氏の「ライフワークの続き」が選ばれた。

大会に参加した面々
同グランプリは提案力向上と介護リフォーム技術の共有が目的。プロジェクター画面に映し出される資料を基に疾病の状況、リフォーム前の住環境、費用対効果、工事後の生活状況などを持ち時間15分でプレゼンする。
厚生労働省の東祐二福祉用具・住宅改修指導官・介護支援専門官や首都大学東京の橋本美芽准教授らが審査員となり採点。殿堂入り部門、総合部門、ルーキー部門(社内審査)の順位が決定した。
過去の大会の上位者だけが参加できる殿堂入り部門1位となった村岡氏の発表事例は、京都に住む73歳男性のマンション改修案件。脳梗塞で左マヒを患う中、96万円の低予算で自立できる空間を構築した。ライフワークである執筆活動を続けるため、作り付けのデスクなどを設置する工夫が見られた。
また、総合部門1位となった家方保幸氏の事例は、京都市に住む夫婦2人の改修案件。歩行が困難になった82歳の妻のため、外から寝室まで車イスで移動できるリフトを設置。自宅での生活を可能にした。
さらにルーキー部門1位には山本真由美氏の「『できる』を続ける」が選出された。
同社は、2000年に設立。介護リフォームでは、業界トップレベルの実績を持ち、前期リフォーム売上高は45億6000万円に及ぶ。

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