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マンションリニューアルで伸長、売上高19億円超亀山機材店

マンションリニューアルで伸長、売上高19億円超 亀山機材店

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 東京・下谷で配管や住宅資材を扱う専門商社の亀山機材店。前社長の亀山孝氏は、1969年に机一つ、トラック1台、電話1本で商売を開始した。「先代は、地域の水工店さんをゼロから一軒ずつ開拓していきました。当時は和便器が主だったのですが、陶器の在庫を抱えて大変苦労したと聞いています」(亀山展広社長)

ロゴマークは"善・活力・感謝"を表す
ロゴマークは"善・活力・感謝"を表す

 転機は約20年前。業界ではいち早く、マンションリニューアル事業への取り組みを始めた。

 「ちょうどバブルの弾けた頃でしたが、マンションの配管更新の仕事は順調で売り上げは伸びました」

 事業はさらに拡大し、現在は売り上げの8割をマンションリニューアルが占めるようになった。最近は自社職人によるユニットバスやキッチンの施工にも着手。社員に技術を習得させ、近いうちに設備施工要員は6人となる見込みだ。

 「高性能、高耐久なポリエチレン管ができ、配管更新はこれから10年くらいまでで、減少していくでしょう。その分、設備施工の方に力を入れたいと思っています。まずは、今期1億円を目標にしました」

 また今後は女性の感性を生かし、エンドユーザーにより近い提案をしていきたいという。

 「水まわりの現場では、キッチンや洗面台の使い勝手等、女性の言葉の方が直接響きます。まだまだ我々の業界では珍しいのですが、来年からは一般職も採用し、女性が活躍できる場を提供していきたいと思っています」

 4年後には記念すべき創立50周年を迎える同社は、現在、社員31人で19億円超を売り上げる。「私たちは現場のお困りごとを知り、動ける立場にいます。それを生かした商品開発等を行い、貢献していきたいですね」と亀山社長は、新たな取り組みにも意欲を示す。

 会社のロゴマークである3つのKが重なったようなデザインは、「改善・活力・感謝」を表す。これからも常に改善し、常に活力があり、常に感謝する企業をコンセプトに事業を継続していく方針だ。

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