リビタ 都村智史 社長
旧社宅などの集合住宅を一棟まるごと再生するビジネスを軸に拡大してきたリビタ(東京都目黒区)。最近はホテルのリノベーションなど、幅広い不動産の「再生」に取り組んでいる。2015年6月に社長に就任した都村智史氏に戦略を聞いた。
買取再販に次ぐ新たな柱育てたい
――都村社長は京王電鉄に入社後、京王プラザホテルに出向。そして「沿線価値創造部」というところで家事サービスなどを手掛けていたそうですね。
鉄道会社の不動産セグメントにいました。京王プラザホテルの営業統括をやっていましたので、ホテル開発については10年の経験があります。また、保育所や高齢者施設、子育て支援や家事代行など生活サポートサービスもやっていました。
――リビタでは最近、ホテルの再生が増えてきています。
第1号物件は石川県の金沢にある築50年のビルをホテルにしました。元は1階が商業、地下が飲食、2階から上が事務所などの複合ビル。こういう物件をコンバージョンできるのは、リビタならではのテクニカルなノウハウがあるためです。
――「シェア」がキーワードですね。
例えば金沢は1階スペースでイベントやギャラリーとして使えるようになっていたりします。地元の方々が私どもの場を使って発信できる。去年3月にプレオープンした時は北陸三県の次世代を担うクリエーターがものすごく集まってくれました。
通常のホテルチェーンとは違って、私どもはコネクター的な役割を担いたいと思っていて、そこで宿泊者に価値を提供したい。
金沢にオープンしたホテル「HATCHi 金沢(ハッチ カナザワ)」。地域住民や観光客が交流できるスペースがある
――ホテルの運営はオーナーがしているのでしょうか。

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