【GA technologies社長インタビュー】AIで売れる中古物件見極め、サイト通じて売却
・昨年7月にマザーズ上場を果たした不動産会社GA technologiesは、ITを活用し業績を拡大
・中古物件の仕入れにAIを活用することで、顧客のニーズに柔軟に対応
・今後はBtoB向けシステムにも力を入れていく
GA technologies 樋口 龍 社長
昨年7月にマザーズ上場を果たした不動産会社GA technologies(東京都渋谷区)。テクノロジーを活用した中古住宅の売買で、業績を拡大させている。樋口龍社長に戦略を聞いた。
年商は201億円
――業績が好調です。
2018年10月期(2017年11月1日から2018年10月31日まで)の業績は、売上高が前期比106億円増の201億円、営業利益が同3億2200万円増の6億7800万円でした。売買・仲介物件の成約件数は1000件を超え、平均単価は1800万円、管理戸数は約1700戸。不動産サイト「Renosy(リノシー)」の会員もついに3万人を超えて、3万1849人(昨年12月13日現在)です。
―― 中古物件の販売が主事業です。何が他の不動産会社と異なるのでしょうか。
中古物件の仕入れに、不動産情報を読み取り分析するシステム「テックサプライヤー」を利用しています。会社には図面入り不動産広告(マイソク)が毎日何百枚もくるのですが、その不動産情報をテックサプライヤーを使ってデータベース化します。その後、AIが情報を解析して不動産を買いたい人の属性に合う物件をレコメンドします。
現在、毎月1500人前後の買い手がおり、月100物件ほどの取引を行います。
AIはエージェント(不動産の買い手を見つける営業社員)の成績も学習させています。
実際の物件の販売データとAIの客観的データ(駅から徒歩◯分や構造、周辺環境など)をそれぞれ学習しているのでレコメンドの精度が上がります。各不動産を5段階評価することによって若い営業マンでも売りやすくなるので、効率的になります。
―― 購入者は不動産探しができるサイト「リノシー」会員ですね。

最新記事
この記事を読んでいる方は、こんな記事を読んでいます。
- 1655号(2025/07/07発行)16面
- 1655号(2025/07/07発行)17面
- 1653号(2025/06/16発行)12面
- 1651号(2025/06/02発行)12面
- 1649号(2025/05/19発行)7面