有料会員登録で全ての記事がお読みいただけます

【ブルースタジオインタビュー】リノベー...

【ブルースタジオ インタビュー】リノベーションとは再編集のこと

ブルースタジオ
大島芳彦 専務取締役
1391号 (2020/01/06発行) 19面
このエントリーをはてなブックマークに追加

ブルースタジオ 大島芳彦 専務取締役ブルースタジオ 大島芳彦 専務取締役

《Profile》
(株)ブルースタジオ 専務取締役
(株)リノベリング 取締役
一般社団法人リノベーション住宅推進協議会理事/副会長
1993年 武蔵野美術大学造形学部建築学科卒業
1994~1997年 Southern California Institute of Architecture. SCI-Arc(米国)
1997~2000年 (株)石本建築事務所 勤務
2000年~ (株)ブルースタジオ 専務取締役
2008年 The Bartlett, University Collage London(英国)
2016年「ホシノタニ団地」グッドデザイン金賞(経済大臣賞)受賞

リフォームは手段に過ぎない

 先進的なリノベーション物件を次々と生み出し続けているブルースタジオ(東京都中野区)。昨年8月に建築家で同社の専務取締役の大島芳彦氏は初の単著「なぜ僕らは今、リノベーションを考えるのか」(学芸出版社)を出版した。物件を生まれ変わらせるための独自の手法とは何か。大島専務に聞いた。

【聞き手/編集長 金子裕介】

アパートの名前を変える、これもリノベーション

――書籍の中で「リノベーションは物事を根本的に変えるもの」とあります。大島さんの中でリフォームとリノベーションの違いをどう考えていますか。

 リフォームは手段で、リノベーションは考え方であり、マネジメントである、という言い方をしています。リノベーションは生活環境全般をマネジメントする、再編集する、再構築するもの。その、再編集、再構築のひとつの手段としてリフォームがあるかもしれない。「あるかもしれない」と言ったのは、可能性としてはリフォームではなく新築の方が良かったり、そもそも、家を買わずに借りたほうがよかったりするケースもありますから。総合的に見て再編集することがリノベーションです。

――本の中にはさまざまな収益物件が生まれ変わった事例が出てきます。リノベーションがテーマの本なのに新築物件も混ざっているのはそういう理由なんですね。

 そうです。例えば、収益性が下がったアパートの再生依頼が来た場合、リフォームで全ての問題を解決するかというと、そうではありません。マンション経営全般を再編集、再構築するという観点がないといけない。リフォームでなくて、管理や運営の仕方を変えたり、アパートの名称を変えたりと、収益性向上につながることはいろいろあるわけです。そういった考え方がリノベーションであり、リフォームはそのひとつの手段です。

――ブルースタジオでは個人邸のリノベも多く手掛けられていますが、それは収益物件と同じ考え方ですか。

有料会員登録で記事全文がお読みいただけます

この記事の関連キーワード : インタビュー ブルースタジオ リノベーション

毎日ニュース配信中!リーフォーム産業新聞公式LINE

リフォーム産業新聞社の関連サイト

閉じる