渡辺パイプ 渡辺圭祐 副社長
今期5%増収の3200億円目指す
新型コロナウイルス拡大の影響をものともせず、大手住設建材の販売店渡辺パイプ(東京都中央区)が成長を続けている。同社は今期5%増収の3200億円、3年後には3600億円を目指す。これまで拠点や人員の拡大という「足し算」で成長してきた同社は、新たに工務店のマッチングサービスと工事の工程管理設計を開始。7万社のリソースの活用という「かけ算」での成長に乗り出した。その狙いを渡辺圭祐副社長に聞いた。
【聞き手/報道部長 福田善紀・編集部デスク 永塚昌仁】
代替提案でコロナ乗り切る
――3月決算ですが、2月から新型コロナウイルスの影響で住設建材流通マーケットは大混乱だったと聞いています。
大手メーカーからのトイレやキッチンなどの供給が止まりましたよね。そこですぐに私どもは工務店の皆様に違うメーカーの商品を代替提案を行いました。A社の洗面がダメならB社の洗面といった形で。デュラビット社などはトイレが出ていましたので、国内メーカーよりも高いですが、提案していました。こういった情報を出すと、困っている工務店の方が欲しいと手を挙げてくれました。このように供給できる商材をご紹介することで、工務店の工事が滞らないようにサポートしてきました。
――すると3月決算には影響はなかったのですか。
ほとんどなかったですね。前期は年商が9%増収の3080億円、住建事業は12%増収の785億円でした。増税の駆け込みはありましたが、継続した新規の顧客開拓が大きいです。私どもは年間9000件の工務店を新規で開拓していますが、住建事業の成長分のうち7%が新規の工務店との取引によるものでした。
7万社の工事網構築目指す
――今後の成長戦略は。

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