三井デザインテック 斉藤健 取締役執行役員 経営企画部長
10月1日、三井不動産リフォームと三井デザインテックとが吸収合併し、新生「三井デザインテック」(東京都港区)に生まれ変わる。三井不動産リフォームは住宅のリフォームを、三井デザインテックは新築のオフィスやホテルを得意とする。合併に至った理由や展望を、三井不動産リフォームの斉藤健取締役執行役員経営企画部長が語った。
【リポート/編集部・高田遥介】
「ストック事業の重要性高まっている」
――住宅リフォーム部門と、新築の非住宅部門の会社が合併するとは異例です。
合併には大きく2つの理由があります。1つは、三井不動産グループにおいてストック活用ビジネスの重要性が高まっているからです。今後、少子高齢化が進む中で、人口が減れば新築需要は減っていく。新築だけでなく、ストックマーケットの中でも会社としての競争力を高めるため、基盤強化が必要と判断しました。
もう1つが、リフォームやリニューアル、住宅とオフィスなどの垣根がなくなると予想するからです。今回のコロナウイルスの流行によりテレワークが一気に進み、住宅の中に働く場所が必要になっていますよね。住宅は住宅だけ、オフィスはオフィスだけといった固定観念は取り払い、デザインを基盤とした新しい価値を提供していきます。
三井不動産グループが中核として育てていく方針です。
――新会社は、住宅リフォームからオフィスやホテルの新築内装まで幅広い分野をカバーできるようになったと。
新会社の強みは新築中古、リノベーションコンバージョン、インテリアも含めて用途を問わずなんでもできること。どんな領域でもリフォーム、リニューアルはワンストップで対応できることです。お客様の空間の使い方の価値が変わってもボーダーレスに対応できるので、マーケットプレゼンスを高める方法として考えています。
オフィスの改装事例
――領域が広くなると、会社としての方向性の統一もより大事になりますよね。
私どもの基軸はデザインです。どう受注力を上げることが課題ですが、デザインを強化することで競争に打ち勝てると考えています。
一般向けのリフォームは競争の激しい業界。マーケットは大きいがプレイヤーも多い。そこで私たちはユニークデザインを提供し、受注、収益も挙げていきます。テレワーク需要だけに注目せず、建物全般においてデザインリフォームを標榜していきます。
――デザインですが、具体的にどのようなスタイルを提供していこうと考えていますか。
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