スター・マイカ・ホールディングス 水永政志 社長
再販戸数急上昇、年間1200戸超に
スター・マイカ・ホールディングス(東京都港区)は中古の賃貸マンションを仕入れ、自然退去後にリフォームして販売する買取再販事業を展開している。年商は約395億円。同様のモデルを推進する事業者が近年増えているが、同社はその草分け的存在。現在、3400ほどの物件を保有、今後も次々と売り出していく。水永政志社長に戦略や人口減少下のマンション市場などについて、聞いた。
【聞き手/編集長 金子裕介】
コロナが後押しで需要増
── 2019年11月期は販売戸数が886戸でした。ファミリータイプが多く、平均面積は68平米、平均販売価格は2947万円です。2020年11月期はいかがでしたか。
販売戸数は1200戸超えと、大幅に増加しました。理由の1つはみなさんが自宅にいる時間が増えて「家を見直した」ことで、ポテンシャルな買い手の数が明らかに増えました。もう1つは、コロナで売り手側が他人に家に見せることを躊躇し、「売り玉」といわれる、物件が市場で減少しました。売り物件が少ない状況で、買いたい人が増えたことで活況なマーケットになり、「出せば売れる」状態になりました。株式市場で「Sell in the strongmarket」ということわざがありますが、まさに「強いマーケットだからどんどん売れ」と積極的に売ったということです。
── 賃貸マンションを購入し、一定期間保有して、空いたら売るというのが「スター・マイカモデル」ですが、現在の保有戸数はどのくらいですか。
3400戸前後です。2020年11月期の販売用不動産残高(簿価)は665億円。一室約2000万円平均になりますね。仕入れは2018年度から増やしていて、2019年度は1550室くらい買いました。6割強がオーナーチェンジ物件、4割弱が空室というイメージです。空室を買う戸数を増やして全体が増加したので、結果的にオーナーチェンジ物件の比率が下がりました。今はコロナもあり多少慎重にしていますので、買いと売りが拮抗している状態でしょうか。
──仕入れは仲介会社経由ですか。
9割以上を占めています。リースバックによる買取もやっていますが、月40~50戸くらいですね。
──リフォーム費用はどれくらい。
この記事の関連キーワード : インタビュー コロナウイルス スター・マイカ スター・マイカ・レジデンス トップニュース リノベーション リフォーム 中古 リフォーム 市場 リフォーム市場 中古 中古 マンション 中古住宅 新型コロナ 新型コロナウイルス 空室 賃貸 需要

最新記事
この記事を読んでいる方は、こんな記事を読んでいます。
- 1655号(2025/07/07発行)17面
- 1653号(2025/06/16発行)12面
- 1651号(2025/06/02発行)12面
- 1649号(2025/05/19発行)7面
- 1647号(2025/05/05発行)15面