OKUTA新社長交代の真相は?40歳の小泉太新社長、リフォームのオンライン営業推進
OKUTA
代表取締役社長 小泉 太 氏
《プロフィール》
1981年生まれ。2003年OKUTAに入社し2008年熊谷店店長就任。2014年に世田谷店店長、2017年にLOHAS studio本部長に就任。2018年に取締役常務、2019年取締役専務に就任し、2021年10月代表取締役社長に。
年間69億円ものリフォームを売り上げるOKUTA(埼玉県さいたま市)が経営体制の刷新を図った。昨年10月、主に「Handyman(ハンディーマン)」という水回りリフォームを推し進めてきた森田隆之前社長に代わり、取締役専務だった小泉太氏が代表取締役社長に就任した。小泉社長は40歳。「先代から良いモノを引き継ぎつつ攻めの経営を推し進めたい」と語る。若き社長の戦略を聞いた。
【聞き手/編集長 金子裕介】
世代交代早めた
――2018年の4月に13年ぶりに社長が代わり、それから3年でまた社長交代となりました。この人事の狙いは。
私は1981年生まれで今40歳なんです。今回の人事は世代交代を早めた、といえます。奥田勇会長曰く「有事の時は攻めの経営」ということで、アクティブ、アグレッシブに攻めてもらいたいと。
――元々は営業出身で、熊谷店や世田谷店での店長を経て、役員になり、2019年10月に取締役専務になった。就任後にはこのコロナという有事が発生したわけですが、どのような「攻めの経営」を進めてきましたか。
1つはオンラインツールを使ったインサイドセールスと対面接客のハイブリッドな営業活動です。これは社長になった今ももっと推し進めていきたいことなんです。
――オンライン営業を始めたものの成果が出ないという会社は多い。ですが2020年度の売上は前年比約3%増の69億円。結果が出ていますね。
ハイブリッドですから「タイルの現物を見たい」といったニーズがあったら、きちんと対面で対応します。最近は緊急事態宣言が明けてだいぶ経ったので、初回は来店したいという人が6割くらいいます。でもそれ以外はZoom相談でいいよという人。
私どもとしてもオンラインのメリットはさまざまありますが、お客様にもあります。例えば、これまでだと土日にしか打ち合わせの来店ができなかったという人がいますが、オンラインなら平日の仕事が終わった後にできると。テレワークの人も増えましたが、仕事の合間に相談したいという人もいますからね。
――土日に集中していた商談が平日に移行できれば生産性も高まりそうです。

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