リーディングマーク 飯田悠司 社長
1人500円で採用ミスマッチ防止
リーディングマーク(東京都港区)が提供する適性検査システム「ミキワメ」は、採用候補者が活躍できる人材かどうかを1人500円で見極めるサービス。「従業員が幸せに働ける環境を作りたかった」と語る飯田悠司社長に、同システムの特徴と活用方法について聞いた。
従業員の心の状態がわかる
――「ミキワメ」にある機能と特徴を教えてください。
「ミキワメ」には、「ミキワメ適正検査」と「ミキワメウェルビーイング」の2つの機能があります。前者は、10分間の性格検査によって人の性格を明らかにするもの。社員に検査を行うことで、組織にどのような人がいるのかをはじめ、活躍している人・活躍できていない人などを明らかにします。その特徴をもとに採用基準を作り、採用希望者に検査を行うことで採用おすすめ度や懸念点が分かります。
後者は、2分間で完了する検査を従業員に定期的に受けてもらうことで、社員と組織のメンタル状態が分かります。心の健康状態と社員の性格を合わせて、同社専属のコンサルタントがメンタル状態の悪い社員をどのようにケアすればいいかを上司に助言。同時に、本人にもセルフケアマネジメントのアドバイスをします。
適性検査システム「ミキワメ」
採用おすすめ度をランク付け
――実際の採用でどのような効果が表れていますか。
採用のおすすめ度はSランクからEランクまであります。追跡調査に協力いただいた企業の一例を挙げると次の通りです。SやAという高いランクが出た人と、DやEの低いランクが出た人を比較したところ、入社後に活躍する人が出る可能性で4倍以上、活躍しない人が出る可能性は5倍以上の差が出ました。検査によって、人の目での抜け漏れや判断ミスが起きる可能性を下げることができます。ただ、アルゴリズムが常に正しいとは限りません。データやAIを使うと人の判断は間違っていると考えがちですが、むしろ人の感覚や考えは重要。「ミキワメ」は人の判断をより正確なものにするための補助ツールです。
――費用はいくらでしょう。
システム利用料とコンサルタント料が毎月3万円。この他、採用候補者1人の診断につき500円、心の健康状態は社員が検査を受けるごとに500円です。営業部署など社員を絞った形でも構いません。また、一定期間システムを無料で体験できるキャンペーンも実施しています。
――利用はどのくらいの規模の会社が多いですか。
小さい会社ほど一人一人のインパクトは甚大ですよね。利用者全体の15%は社員数30人以下の中小企業です。

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