リフォーム売上高約84億円のフレッシュハウス(神奈川県横浜市)は、新たな人事を発表した。4月、森田亮新社長が就任。グループ間連携や自社の課題解決のため、どのように取り組んでいくのかを、森田社長が語った。
フレッシュハウス 森田亮 新社長
シナジー効果はまだ未完全
――損保業界から、未経験のリフォーム業界への挑戦となりますね。
リフォーム業界は初めてで、今もまだまだ学ぶことが多いですが非常に楽しみです。
7年前、SOMPOグループの戦略的事業会社となりました。損保業界で唯一のリフォーム会社。その強みを生かし、グループのシナジー効果とお客さまへのサービス提供を行って参りました。
――シナジーは、当初のイメージ通り進んだのでしょうか。
正直、全てが当初のシナリオ通り進んでいる訳ではありません。
例えば、損保ジャパンの火災保険にご加入のお客さまが自然災害などの被害に遭われた際、必要なリフォームサービスを提供できるよう体制整備を行っていますが、まだまだ道半ばです。
システム的な部分や人員体制など、理由はいろいろあります。ただし、火災保険と連動したリフォーム提案はニーズが十分にあります。
――その他では、どの分野でシナジーを目指すのでしょうか。
今年4月、介護リフォームに特化した部署を作りました。今後、SOMPOグループの中核会社のひとつで、施設介護・在宅介護を提供するSOMPOケアとの連携を強化します。
バリアフリーに代表される介護関係のリフォームは、需要が増えています。近年は、訪問介護で自宅介護を望む人が圧倒的に多い。自宅のリフォームは絶対必要です。
仕組みとしては、ケアマネジャーや利用者、その家族から介護リフォームの需要があればフレッシュハウスを紹介。専門部署でリフォームを受注していきます。これから積極的にアプローチを行う予定です。
今までも介護リフォームは手掛けていましたが、全国に16カ所あるSOMPOケアの福祉用具事業所と連携し市場規模を拡大したいです。
――介護リフォームは、平均単価が低く、大幅な売上高増加には厳しいのではないでしょうか。

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