定期点検などの住宅メンテナンスとサポート事業を全国で展開する家守り(東京都千代田区)。検査だけでなく、アフターや設備保証も行うワンストップビジネスで前期売上高は29億6000万円、今期は31億円を見込んでいる。リフォームや空き家ビジネスへの発展を考える冨永寿乃新社長に話を聞いた。
定期点検で工務店に貢献
工務店や施主に頼られるワンストップ
冨永寿乃社長
── ヤマダホールディングスのグループ企業として住まいを守るサービスを幅広く提供しているそうですね。
中小のビルダーや工務店からの依頼で、検査やアフター、長短期の設備保証をパッケージ化したサービスを展開しています。建てる前と最中、建てた後もワンストップでそれらを全部引き受けるところはあまりありません。メインのパッケージ商品は1棟あたり55万円で、建設中の6回検査と引き渡し後2年間の短期小修繕アフター、5年ごとの定期点検、10年分の24時間365日駆け付けサービスをつけています。
── なるほど、工務店がやりきれない部分のサポートを行うわけですね。
私どもが本当に品質向上に責任を持つなら、建てる前から業務に関わらないといけないということで、設計図書検査も始めました。設計図から瑕疵を見つけて地盤調査を行い工事に入ると、よりミスやクレームも少なくなります。現在、400社以上の工務店とお付き合いがあり、新築検査は年間1万7000件、点検は1万5000件と、依頼は増え続けています。

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