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坪井利三郎商店5代目、瓦業界も「変わらんと」 資材置き場をカフェに改修

坪井利三郎商店
坪井健一郎社長
1593号(2024/03/18発行11面
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老舗の屋根工事会社、坪井利三郎商店(愛知県名古屋市)は昨年9月に複合施設「瓦(かわら)んと」(同・長久手市)を開業した。普段は触れる機会のない瓦職人の仕事を間近に眺めながら、瓦にまつわる職業体験や催し、食事などが楽しめる施設として、連日賑わいを見せている。仕掛け人は、5代目社長・坪井健一郎氏。「職人の育成と技術の継承」を理念に掲げ、瓦業界の未来のため、変革に挑む坪井氏に話を聞いた。

複合施設「瓦んと」開業

瓦職人も「変わらんと」

坪井利三郎商店 坪井健一郎社長

坪井健一郎社長
1902(明治35)年創業、名古屋市・長久手市・東海市を中心に展開する屋根外装、社寺営繕、エクステリアの専門工事会社、坪井利三郎商店の5代目社長。1986年名古屋市生まれ。慶応義塾大学卒後、大手商社で鋼材事業に関する職務を経験したのち、2012年に入社。営業本部長、専務取締役などを経て2023年より現職。

──「瓦んと」のコンセプトを教えてください。

「瓦んと」の敷地は、もともと当社が60年使ってきた瓦職人の作業所兼資材置き場です。そこに、カフェ、菜園、屋外テラス、フリースペースなどを併設したかたちですね。職人の現場というのは、一般の方には近寄りがたいもの。食事や職業体験を通じてその垣根をとり払い、瓦と職人の仕事をもっと身近に感じてもらいたいと考えました。

──名称がユニークです。由来はどこにあるのでしょうか。

坪井利三郎商店 カフェやフリースペースを設けた

カフェやフリースペースを設けた

瓦業界は昔ながらの職人気質で、仕事の教え方も「背中をみて覚えろ」という日本の伝統産業らしいやり方です。加えて我々職人は、技術には自信があっても、発信するのは得意ではありません。とはいえ人材不足の中、そんなことを言っていたら若い人は来てくれない。まず自分たちから「変わらんと」。そんな想いと「瓦」をかけて生まれた名前です。

──カフェは、伝統技法「むくり」を用いた瓦屋根がとても印象的です。

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