不動産売買マッチングサイト「イクラ不動産」をはじめ、不動産のECプラットフォームを手掛けるイクラ(東京都品川区)。同サイトは2019年9月の提供開始以来、3500店超の加盟店を抱える規模に成長している。坂根大介社長に、事業の概要と展望を聞いた。
60%の高い成約率
坂根大介社長
──「イクラ不動産」の特徴と、他サイトとの違いはどこでしょう。
違いは大きく2つあって、1つ目は成功報酬型であることです。よくある一括査定型の場合、紹介時に1万5000円前後の反響課金が発生しますが、われわれの場合、そこでは費用がかからず、売買契約して残代金の決済を終えて、はじめて課金されます。コロナ禍以降、メイン購買層である50〜70代の方々がスマートフォンを持ち、ご自身で気になることを調べるようになりました。その流れで一括査定型は伸びましたが、施主は、自分の家の相場価格を調べても売るとは限らないので、成約率は上がりません。われわれは実際に売却する段階で紹介しますので、業界平均で成約率5%以下のところ60%になっています。
2つ目は指名紹介制のため、売主が業者をじっくりと選べることです。各不動産会社からデータを集めていて、エリアごとに業者の成約実績が一目で分かるので、それを見て選んでいただけます。

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