ミヤプロ 佐藤恭輔社長
業界に先駆けてLPガス事業からのリフォーム事業参入を成功させたミヤプロ(栃木県宇都宮市)は新社長による新体制をスタートした。今後は新体制のもと、基盤とする宇都宮市内でのシェアを広げる地域密着戦略を推進していく。佐藤恭輔新社長に今後の方針を聞いた。
将来はリフォームで5店舗20億円目指す
―――新体制となり、リフォームの事業方針をどのように考えていますか。
設立58年目ですが、宇都宮市を中心に地域密着で展開してきました。前社長の考え方が地元密着、顧客密着です。基本的な考え方は踏襲していきたいと考えています。主な営業エリアは車で30分圏内、本社を中心とした近隣地域です。県北からの依頼はアフターが十分にできないことや、早急な駆けつけが難しいことから、お断りさせていただいたこともあります。
―――そうなりますと、県内で拠点を拡大していくのではなく、市内でのシェアを高めるということでしょうか。
はい。長期的には市内に5店舗を展開し、現在5億円のリフォーム売り上げを20億円にしたいと考えています。この数字だけですと大幅成長に聞こえますが、無理な拡大は一切考えていません。もちろん売り上げを拡大させる必要はありますが、会社を存続させることが最優先ですから。
―――20億円ですと、地域でかなりのシェアを獲得することになりますね。
宇都宮市が約50万人の人口でして、ここから算出するとリフォーム市場規模は80~100億円と見ています。つまり、20億円ですとシェアは20%ほどになります。ただ、まずは10%を目指したいと思っています。
―――今後新体制で取り組みたい内容はありますか。
将来的には新築の件数は増やしていきたいと思います。今でも年に1、2棟は手掛けていますが、新築を建てるとその後のリフォームを含め、お客様と生涯のお付き合いができるようになります。私どもはエネルギー事業も行っていますので、住まい、エネルギー、アフターメンテナンスで"生涯顧客化"を進めていきたいですね。
≪プロフィール≫
1979年3月28日生まれ。学校卒業後、ガス業界で3年の修業ののちミヤプロに入社。主にリフォーム事業を担当し、2013年4月、34歳で代表取締役に就任。

最新記事
この記事を読んでいる方は、こんな記事を読んでいます。
- 1655号(2025/07/07発行)16面
- 1655号(2025/07/07発行)17面
- 1653号(2025/06/16発行)12面
- 1651号(2025/06/02発行)12面
- 1649号(2025/05/19発行)7面