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ハイブリッドホーム、営業エリアを拡充

ハイブリッドホーム、営業エリアを拡充

ハイブリッドホーム
古澤智一 代表取締役
1092号 (2013/10/08発行) 16面
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ハイブリッドホーム 古澤智一代表取締役

ハイブリッドホーム 古澤智一代表取締役

新体制がスタートし、売り上げ10億円目指す

 東京都、神奈川県に3店舗を展開するハイブリッドホーム(本社・東京都千代田区)が設立10年目を迎え、次の10年に向けた新展開に動き出した。具体的には店舗ごとの対応世帯数を倍に拡大したほか、商業施設の改修や営業エリア外のニーズに対応するリノベーション事業部を新設。売り上げ10億円(前期6億3500万円)達成の基盤を構築しつつある。この度、新代表取締役となった古澤智一氏に将来戦略を聞いた。

次の10年に向けて

 ―――12月の決算でちょうど10年を迎えますが、次の10年に向けた方向性をどのように考えていますか。
 やはりもう少し1店舗当たりの売り上げを増やしていきたい考えが根底にあります。私が店長職を務めていた時は、どんなに頑張っても2億5000万円から3億円ほどの数字がMAXでした。つまり仮に1店舗当たり3億円だとすると3店舗なので、9億となり10億には届かない訳です。
 ただ、地域密着は私どもの軸の1つなので、これはブラさずに、7月から1店舗当たりのマーケットを少し広げました。

 ―――具体的にはどのくらい、範囲を広げたのでしょうか。
 世帯で言いますと、1店舗当たりの営業エリアが大体1万5000世帯でしたが、倍の3万世帯にしました。この体制を2、3年続けていき、少しずつ拡販していければと考えています。

 ―――現在の店舗は東京の町田、神奈川の横浜、新百合ケ丘ですから、営業エリアがつながるようなイメージですか。
 そうですね。点が面でつながるようにしました。今まではとにかく、店舗がある場所を中心に、コアなエリアだけでやってきたのですが、それでは地域特性などで難しい面がでてきたのです。例えば町田で言いますと非常に高齢化が進んでいまして、お得意様が亡くなり世代交代となったり、転売された違う方が入ってきたり、様子が随分と変わってきているのです。
 設立10年となると、10年前に65歳の方だともう75歳ですから、その方が10年後の85歳まで、ご健在でいられるかは分かりませんよね。そこで、ある程度マーケットを広げていった方がいいだろうと。倍のエリアに増やしたところなのです。

2500分の1の反響獲得

 ―――御社は売り上げの7割強をOB客から受注していますから、基盤となる顧客の数を増やしていく方針ですね。新エリアでの販促はどのように行っているのですか。
 まずは情報誌のポスティングを始めました。私どもでは営業エリアをメーンテリトリーとサブテリトリーの2つに分けているのですが、メーンの方はホームアドバイザーと呼ぶスタッフが訪問するスタイルなんです。
 ゆくゆくはサブテリトリーにも、このホームアドバイザーの配置をすべく改革を進めていきますが、まず拡大した新しい地域でハイブリッドホームを知らない地域に誌面を投函し、知ってもらうという活動です。

 ―――そうなると、メーンのエリアで配っているものとは異なるチラシを配布し始めたということですか。
 はい。過去に行った施工事例などを満載してまして、売りであるデザイン力や設計力を伝えるための内容になっています。施工事例だけですので、よくある洗面化粧台やトイレの商品を載せたチラシとは、違いますね。

 ―――反響はいかがでしょうか。
 まだ、横浜の青葉台店と町田店は1万世帯までしか配布世帯を増やしていませんが、8月の2回目の配布では14件の問い合わせがありました。

 ―――つまり、3万5000世帯ほどに配って14件ということですから、反響率は2500分の1と、なかなか良い数字ですね。
 ですから、これを継続していき、お客様からなぜ、問い合わせをいただいたかを聞いて、情報誌の内容のバージョンアップをしていきたいと思っています。以前エリアが離れていた際は、数件訪問して、リサーチしたくらいですから。

 ―――長期的に見ると、新店も出店していく方向でしょうか。
 エリアは未定ですが、点となる店を新たに作り面に広げていく活動をしていきます。ただ、できれば1店舗単独では出したくないですね。2店を面でつないでいく形にしたいと思っています。

中古住宅のリフォームも

 ―――あと、リノベーション事業部という新しい部署を新設しましたね。
 点である店を面にした際に、エリアからはずれた所からの問い合わせがあるのです。リノベーション事業部はそれを専門に対応する部署になります。既存店がその対応をしてしまいますと、中での仕事がおろそかになってしまいますから。
 また、お客様の中にはアパートや店舗を運営されている方など、いろいろな方がいらっしゃいます。そういう案件もこの部署で一手に引き受けるわけです。

 ―――同部署での売り上げ目標はどのくらいですか。
 1億円です。中古住宅のリフォームなどにも当然興味がありますから、そういった新しいものを既存のお店ではなく、リノベーション事業部で模索していきます。


会社概要
所在地 * 東京都千代田区 / 代表取締役 * 古澤智一 氏 / 設立 * 平成16年5月 
資本金 * 9900万円 / 従業員数 * 38名 / 売上 * 6億3500万円(今期目標6億8000万円)
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