リノベる、"住まい観をアップデート"するメディア「eA(イーエ)」開設
リノベる 渡会雄一 CMO(左)
経営企画部 「eA」編集長 上田恭平 氏(右)
中古住宅の購入、リノベーション、住宅ローンをワンストップで提供するリノ べる(東京都渋谷区)。前期は年間113件を受注し、8億2000万円を売り 上げた。今期は前年比3倍の300件を計画。集客のキーマンである渡会雄一 CMOと独自メディア「eA(イーエ)」 編集長の上田恭平氏に戦略を聞いた。
年300件のリノベ受注へ
――ウェブでの依頼が9割を超え、問い合わせが増えているようですね。
渡会 問い合わせの進捗率は毎年200%ずつ成長しています。サイト訪問者数は前年が年間62万。今年は78万を計画しています。現状の進捗としては圧倒的にその計画を超えています。
――どんなコンテンツが有効でしょうか。
渡会 まずは施工事例。ユーザー調査をした結果、リノべについて必ずしもポジティブに捉えられていないということが分かりました。例えば、「新築買えないからリノベ」という人も多い。そういう流れで、きれいなリノべの事例を見ると魅力を知ってもらえる。
――常にサイトを改善しているようですね。
渡会 コンテンツやデザインは常にテスト中です。例えばトップページについてはこの3カ月間で20パターンもテストしています。訪問者がどんな動きをするかを調べたり、どんな色のバナーだったらクリック率が高いかなど細かく分析したりしています。年内には200パターン試す予定です。
――追客はどうしていますか。
渡会 1つはメールです。今メルマガを見直したことで流入が進んでいます。元々、毎週定期的に新しい物件やイベント情報を発信していただけでしたが、セミナーイベントの前日に直前メールをしたり、飛び込みで参加できる案内をしたりするように変えたことで効果が上がりました。また、問い合わせをもらったらリノベーションについて解説するメールが7日間連続で届くステップメールも行っています。
――「リノベーション」はユーザーに認知されてきていますか。
渡会 言葉を認知していても、正しくは理解していない方が多いと思いますね。そこで重要になってくるのが、ユーザーの「住まい観を育てる」ということです。
――新たに立ち上げられたウェブマガジン「eA(イーエ)」がそれを担うわけですね。
上田 テーマは「旧世代の住まい観を、アップデートしよう」。これまでは家を買うと言ったら新築か中古、それか賃貸。中古+リノベーションという選択肢はなかなか頭に浮かばない。このメディアを通じて、こんな家の買い方もあるんだと知ってもらうことが重要です。位置づけとしてはメーンホームページよりも、もう一段早い工程でリノベーションを知ってもらうためのメディアという形です。
――現在はリノベ事例の記事が中心です。
上田 今後は著名人のインタビューを載せていきます。例えば、クリエーティブな人たちの住まい観を紹介したり、マネーや資産価値の視点で住まいをどう考えるかについて語ってもらったりします。今年度中には週2~3回の更新体制にして、初年度内に月間10万PVを目指したい。
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