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iemo、女性率96%の"住まい"サイ...

iemo、女性率96%の"住まい"サイト 月間300万ユーザーが利用

iemo
村田マリCEO
1153号 (2015/01/20発行) 16面
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iemo 村田マリCEO

iemo 村田マリCEO

 続々と登場する住宅系ウェブサービスの中で、急成長しているのが住まいの情報サイト「iemo( イエモ)」。画像を中心とした"まとめ記事"やスマホ向けにデザインされた仕様などが女性ユーザーから支持を集め、開設からわずか1年で月間300万ユニークユーザーを獲得。村田マリCEOは「さまざまな記事を通じて理想の暮らしを見つけてほしい」と話す。

6000件超の記事

――iemoでは住まいや暮らしに関する情報を発信していますね。

 インテリアやDIY、家具、家づくりといった暮らしに関する記事を掲載しています。2013年12月に立ち上げ、今では記事は6000件を超えています。

――例えば「IKEAのおしゃれ家具8選」といったようなタイトルの記事が並んでいます。これらはネット上にある情報を組み合わせた「まとめ記事」の体裁をとっています。

 まとめ記事の多くは画像が中心で、それに短いテキストがついているという形式です。これらの記事は「キュレーター」と呼んでいる方々が作っています。iemoと記事を上げていくんです。

スマホ率が9割

――お気に入りの画像を保存できる「スクラップ」という機能もありますね。

 雑誌の切り抜きと同じ考え方です。気に入った画像をまとめておけば、例えば家を建てたり、リフォームしたりするときに、工務店にそれを見てもらえれば意思疎通しやすいですよね。

――読者ターゲットは誰になりますか。

 女性です。利用者の96%が女性で、年齢は30~40代が最も多い。

――なぜこれだけのユーザーを獲得できたのでしょ うか。

 スマホユーザーに適したメディアを作ったことだと思います。ユーザーの利用状況を調べてみると、スマホでの閲覧が90%で、PCは10%。利用の仕方としては、1日の間で少し時間が空いたときに2~3回スマホを見て、ちょっと情報をとるというような感じです。まとめ記事は、スマホに適していて、ちょっとスクロールすればがさっと情報をとれる。こういう感覚が今の時代に合っているんだと思います。

スマホ画面。暮らしに役立つ情報を手軽に読める
スマホ画面。暮らしに役立つ情報を手軽に読める

「感性」軸にプロと出会う

―― iemoにはプロ会員制度もあります。

 例えばリフォーム会社であれば、施工事例写真をアップロードしてユーザーにPRすることができます。さらにそれらの画像を使って、ビフォーアフターの事例を「まとめ記事」にして読者に発信することができます。例えば、お客さんのリクエストに応えて、こんなリフォームになりましたというような記事が作れます。今はこの会員数をもっと増やしていこうと考えています。

――ユーザーとプロのマッチングを実現していくわけですね。ただ、一括見積もりサイトなど、既にさまざまなマッチングサービスがあります。

 はい。ただ、マッチングの仕方というのはいろいろあると思うんです。これまで多くのサービスはどちらかと言えばニーズが顕在化されたものに対するもの。私たちがターゲットにしているのは潜在層。iemoをゆるく、長く使ってもらいながら、「リフォームしたい」「新居を構えたい」といったニーズが顕在化した一瞬のタイミングの時にサイトを通
じて頼んでいただこうと思っています。これがスマホで情報を得る時代のアプローチ方法だと思います。

――ユーザーと事業者の新しい出会いの場を作るわけですね。

 今は業者の探し方が固定化してしまっていると思います。例えば一括見積もりサイトでは料金か人の印象で選ぶことが多いですね。もちろんそれも重要だとは思いますが、自分の好みや、理想というものを実現するのは、やはり感覚、感性が似ている人と出会うことの方が重要で、自然であると思います。iemoのテーマは「家をもっと。暮らしをもっと。」です。さまざまな記事の中から理想の暮らしを見つけてもらったり、事業者が上げた写真から感性が似ている人を探せるようにしていきたい。

 そのためにも、プロの方たちには持っている施工事例をアップロードしてもらい、利用者一人一人に合わせたマッチング機会を作っていきたい。目指すのは100人100パターンの家づくりを実現することです。

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