リラインス 利重義明社長
バスルームアクセサリーを中心とした水まわり製品の企画製造、輸入販売会社として知られるリラインス。東京・西麻布の本社ビルでは、100坪のショールームで商品を展示する他、文化発信の場としてギャラリーなども運営してい
る。アメリカでの起業経験もある利重義明社長に、水まわりへのこだわりや今後のビジョンを聞いた。
米住宅でカルチャーショック
オーバーヘッドシャワーなど、まだ日本ではなじみの薄い商品の情報発信を積極的に行っている
―― 御社は米軍への建築資材の輸出納入から始まったと聞きます。
ちょうど朝鮮動乱の特需の際、日系アメリカ人の方が米軍相手の商売を始めるのに、英語ができた父に手伝いを求めたのがきっかけでした。ただその方は、特需が終わるとすぐハワイに帰国してしまうのですね。
できて間もない『リラインス』という会社を継いだ父は、ペットの雑貨から車のハブキャップ、ベルトのバックルまでいろいろなものを作って売ったと聞いています。
―― そこからなぜ水まわり商品を扱うようになったのですか。
知り合いのバイヤーさんに「アメリカのバスルームではこんな商品が売れる」と教えてもらい、興味を持った父がアメリカに住宅を見に行ったところ「何じゃこれは?」とものすごく驚きましてね。1950年代後半の日本では、どこも作っていないようなものばかりでした。
帰国後、小倉や常滑などにだいぶ通いまして、陶器はタイルや製陶メーカーさんで、タオル掛けとかペーパーホルダーなどの小物はうちが引き受けることにしました。
―― TOTOがユニットバスを作る前の話ですね。
ええ、ちょうど東京オリンピック前にTOTOさんがユニットバスをお作りになったときは"外国の方がたくさん来るようになるけれど、外国のバスルームではこんな商品がスタンダードだ"と、うちの商材を入れていただきました。そこからホテルブームが起きまして、その頃は、ほとんどのホテルにうちの商材が入っていましたね。
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