相羽建設 相羽健太郎社長
新築市場の先行きが不透明な中、工務店の経営は、より困難さを増している。「地元に根付いた工務店として、新築一辺倒から事業転換した」と話すのは、東京都東村山市で新築、リフォーム、不動産を手掛ける相羽建設。二代目社長として奮闘する相羽健太郎社長に、これまでの苦労と今後の展望を聞いた。
「リフォームより新築の方が稼げる」...葛藤も
――「木造ドミノ住宅」を中心に、新築、リフォームなど幅広い事業を手掛けています。各事業の売り上げはどのくらいですか。
前期は全体で19億円でした。そのうち新築は10億円、リフォームは2億5000万円です。最近は木造施設もやっていて、これが4億円くらい。あとは不動産や家具販売などですね。リフォームは僕が社長に就任した6年前に始めたもので、メンテナンスなど小工事が8割、300万円を超える大工事が2割です。
――なぜリフォームを始めたのでしょうか。
大きな理由は、営業エリアを狭めたかったから。新築だけで売り上げを拡大していこうと思えば、どうしてもエリアが広がる一方で、効率も悪くなっていく。そうなると社員も職人も疲弊していきます。経営者としても、生産性としても、それは好ましくない。
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