リフォームセールスマガジン2014年3月号
リフォーム実務に役立つ資格
昨年末に2級建築士に合格したばかりのポラスのリフォーム(埼玉県越谷市)の切替雅彦さん。入社10年目の現場監督、文系出身の切替さんが一発合格に成功した勉強術とは。
ポラスのリフォーム(埼玉県越谷市) 切替雅彦さん
入社10年。工事課主任として現場監督を担当。リフォームの現場では施主と接する機会も多い。
切替さんが、資格取得を決意したのは、一昨年の12月。入社して10年。節目の年ということもあり、現場監督として日々お客様に接するなか、資格の必要性を感じるようになった。
「やはり、名刺に資格が記載されていると信用度が違います。また、弊社では資格の有無が社内の昇格にも影響します。改めてしっかり建築について勉強したいと思いました」
しかし、現場での経験は豊富だが、文系出身ということもあり、建築の勉強は一からのスタートといっても過言ではない。通学しやすい自宅に近いスクールを選び、週末に通学した。課題も多く多忙な仕事との両立に苦労したが、朝時間や移動時間など10分でも隙間時間があれば勉強した。課題は必ず提出し、欠席もゼロだった。
「夜、睡魔に襲われながら勉強しても頭に入ってこないことが多く、自然と朝に勉強するようになりました」と切替さん。
「1年間遊びにも、飲みにもいかず、空いている時間はほぼ勉強に費やしました。スクールの費用を妻の口座から出してもらったこともあり、つらくても絶対一発で合格してやる!と」
勉強のかいあり、1次試験は無事にパスした。ところが2次試験の勉強をスタートさせて自信をなくした。文系出身の現場監督、製図の経験はゼロだ。製図版に触ったこともなく、線を書く練習から始めた。授業のペースも早く、振り出しに戻った気分だったという。
お盆休みは返上し勉強に充てた。資格スクールで実施されていた2次試験対策の集中講座など役に立ちそうなものは全て受講。プランを考え、ひたすら「描く」練習を毎晩積んだ。試験直前の1〜2週間で書き上げたプランは20にのぼる。
当日の試験では、終盤に時間が無くなり焦りから手がふるえるほどだったが、残り40分に全神経を集中させ時間内に製図を書き上げた。猛勉強の成果が結実し、見事合格。
資格取得後は、幅広い知識を得たことで施主と専門的な話が具体的にできるようになるなど、仕事に対するプロ意識も高まった。将来的にはさらにステップアップを目指し、1級建築士の資格取得にも意欲的だ。
1問1答アプリで移動時間も勉強
スマートフォンのアプリ(2級建築士受験対策・TKoffice)で練習問題を解いた。分野ごとに出題があり、正答率などもグラフでわかる。車での移動中に、後輩と問題の出し合いをしたことも。
この記事はリフォーム営業マンを応援するビジネス誌
『Reform Sales Magazine リフォームセールスマガジン』 から抜粋しました。
(毎月15日発行/A4サイズ/28ページ/オールカラー)
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