リフォームセールスマガジン2014年9月号
『女性が活躍するリフォーム会社』
松坂屋建材
千田由美子 リフォーム修繕課次長
リフォーム修繕課次長というハードな仕事をこなしつつ、2人の娘さんを育てる千田さん。営業職の女性第1号という環境をどう乗り切ってきたのかを聞いた。
現在42歳。リフォーム修繕課の次長として7人の部下を束ね、その課員のマネージメントや現場監理で忙しい千田由美子さんは、小学生2人のお母さんだ。「今では娘が、『今日は朝礼の当番でしょ。早く会社に行かなきゃ』と後押ししてくれます」と話す。
同社が住宅や施設のリフォームを手掛けるようになったのは、4年ほど前。リフォームでの売上げは年間3億円を超える。千田さんは、今年の6月までリフォーム修繕課の課長だった。顧客との打ち合わせ、商品の提案、職人の手配など主に現場管理を担っていた。「仕事の効率をアップさせるには、お客様への早い対応が必要。薄型軽量のウルトラブックを持ち歩き、すぐ対応できるようにした」。また、大事な交渉が必要なときは、午後一にアポをとるようにしている。「人間お腹がいっぱいの時は、気持ちが穏やかになっていることが多いので、その時をねらってお客様のお宅に伺います。そうすると、けっこううまく商談がまとまります」と千田さん。
女性営業職の第一号で入社した20年前、現場に行くと、「女のくせに」とか「何もわからないくせに」と言われることがあった。「その言葉に悔しくて、『見返してやる』と奮起し、会社にもどって、何を言われても返せるようにカタログやネットで徹底的に調べた」。男性社会に立ち向かえるよう、2級建築士の資格を取得した。
今では会社自体も女性営業職が活躍できるような体制を整え始めている。例えば同社では2人1組の女性営業チームを組む。先輩社員が産休などで休むことになっても後輩社員がカバーでき、何事もひとりで抱え込まずに相談できる。身近な先輩社員の指導により後輩社員も育つ。
また3年前から、お茶の先生を招き、茶道研修を女性中心に開いている。月1回、1時間ほど無の時間を過ごす。お客様との間の取り方、距離感など、顧客との接し方を学ぶよい機会になっているそうだ。
千田さんも育休の間は、後輩営業ウーマンの活躍で、スムーズに復帰できた。千田さん自身も子どもの学校行事で抜ける場合は、事前に段取りをしているが、課員に手伝ってもらうことも。平日は、実家の母に子どもの夕食を作ってもらう。10月には、1級建築施工管理技士の実施試験に再チャレンジ。好きなお酒をそろそろ断ち、試験に備えるつもりだ。
≪千田さんに5つの質問≫
何故働くのか 社会との繋がり。社会貢献ができること。
休日の過ごし方 家の大掃除と子どものミニバスケットの応援。
リフォームの仕事で最も大切にしていること お客様の立場になって考えること。人の話をよく聞くこと。
モチベーションアップに欠かせないもの 仕事と遊びのメリハリをつけ、切り替える。
若手女性へのメッセージ 努力をした分、必ず自分に返ってくる。
この記事はリフォーム営業マンを応援するビジネス誌
『Reform Sales Magazine リフォームセールスマガジン』 から抜粋しました。
(毎月15日発行/A4サイズ/28ページ/オールカラー)
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