リフォームセールスマガジン2014年8月号
『提案に差が付く ペットリフォーム』
アトリエサラ
秋元幾美さん
ペットは特別じゃない
家族構成が変わるだけ
秋元さんがペット対応の住宅設計で心掛けているのが、ペットの健康や居心地に配慮するだけでなく、飼い主が快適なペットライフを送れるよう、毎日の世話の負担が軽減するような提案を行うことだ。
例えば左ページから紹介している事例は、大の犬好きである秋元さんが6年前に自宅を新築した際のもの。秋元さん夫婦は家を留守にすることが多い共働きだったため、日当たりの良い2階に遊び場となるバルコニーを設けたり、吹き抜けから光が差し込んでくる空間に寛げるスペースを作ったりして、愛犬が家の中でも快適に留守番できるような工夫を随所に施した。
また飼い主の負担を軽減するアイデアも盛りだくさん。当時秋元さん夫婦と一緒に暮らしていた愛犬は、朝と夜の2回散歩をしていた。散歩後の足拭きの手間を軽減するため、朝の散歩場所でドッグランとなる家の周りは石やコンクリートを貼り足が汚れないようにした。また愛犬の定位置となる2階の洗面スペース付近に遊び場となるバルコニーを設置。犬にかかりきりにならなくても、楽しく過ごしてもらえる動線計画を考えた。
また、犬にまつわるグッズを収納空間を適材適所に設けた点も必見だ。 食事のストックやかさばるペット用品、散歩に使う道具などを収納できるスペースを適材適所に分散して設け、必要な時にすぐ取り出せるようにしている。 「今はペットを飼われている家庭が本当に多くなりました。特別な存在として扱ったり、単なるペットリフォームとして対応したりするのではなく、家族構成が変わっただけと捉えて設計を行っています」と話す。
秋元さんがこれまで手掛けてきた事例が愛犬家仲間の間で評判になり、今では設計依頼の大半がペット対応となっている。
朝・夜1日2回の
散歩動線に合わせ
足拭きをラクにする工夫
1階キッチンの勝手口から外へ出たところ。家の外周をドッグランに。朝のお散歩タイムでは、飼い主の出勤前に、自分でトイレを済ませ外の空気に触れてくる。
朝のお散歩タイムの様子。家の周りは石貼りやコンクリートなど脚があまり汚れないようドライコートに。
この記事はリフォーム営業マンを応援するビジネス誌
『Reform Sales Magazine リフォームセールスマガジン』 から抜粋しました。
(毎月15日発行/A4サイズ/28ページ/オールカラー)
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