看板プランナーの発想力に学ぶ
~リフォームセールスマガジン12月号~
≪場所別≫手すりのエキスパートが分かりやすく解説!
「手すりをつけるかつけないか...ではなく、手すりは必ずあったほうがいい」と高田社長と羽立社長は声をそろえて訴える。
手すりは、年齢や身体的な状況にかかわらず、健常者にとっても安全性が高まるだけでなく、日常の動作をよりスムーズに快適にするため重要な役割を担っている。「ケガをする前につける」(羽立社長)。「たかが手すりといわれるが、設置は簡単そうで実は難しい」(高田社長)。施主の生活を考慮し、利用者に寄り添ったこだわりの「手すり」設置の事例を取り付け場所別に紹介しよう。
ハートステーション 高田 修代表
バリアフリー専門店として2001年に創業。二級建築士、福祉住環境コーディネーター1級、福祉用具専門相談員の資格をもつ。玄関、階段、浴室、トイレまでバリアフリーリフォームをトータルに提案。
菱立羽立工務店 手すり工房 羽立 稔代表
平成元年に創業の二代目社長。二級建築士。2011年に「札幌 手すり工房」HPを開設、HPからの問い合わせ、受注が多い。介護保険対象者以外にも幅広く対応し、「手すり」の有用性を提案している。
トイレの手すりは動作のサポート
「トイレは一日に複数回利用し、出入り、方向転換、衣服の着脱、立ち座りと限られたスペースのなかで、複雑な動作が必要です」(高田社長)
広さや身体状況を考慮して優先順位をつけて設置する。特に足に不自由がある場合は出入り口にI型を縦に、便座横にL型の手すりがあるとベスト。「小さな子供の不安定な動作のサポートにもなります」(羽立社長)。
(1)便座からの立ち座りにタテ型手すり
便座上部から手すりの下部まで20~25cmに設置。手すりの長さは60cmあると、身長にかかわらず、衣服の着脱や座ったとき、立ったときにもしっかりと握れる。
(2)排泄時の姿勢保持に横型手すり
洗浄便座の操作部や窓枠などを頼りにしがちな排泄時の安定した姿勢をサポートする。着座して床に足がつかない小さな子供の排泄のサポートにも。
(3)1と2の両方の機能を備えたL字手すり
(4)トイレが狭い場合は紙巻器一体型手すり
浴室の手すりは出入りの補助
すべりやすく命にかかわる事故も多く、最も安全性に配慮したい浴室。特に浴槽へ出入り補助と、浴槽内での立ち座りに、浴槽横の手すりは最優先で設置したい。
「利用者が浴槽のどちらを背にして座るかもヒアリングして位置を決めるのがポイントです」(羽立社長)。
椅子、風呂ブタなど備品も多いので、手すりとぶつかり合わないように注意する。素材は浴室専用のもので樹脂やゴム製のすべらないタイプを使用。
「施工はユニットか在来工法で大きく違うので、配管を傷つけないよう配慮が必要です」(高田社長)。
(1)浴室の出入り・洗い場での移動に
(2)立ち座り・洗い場での移動に
(3)浴槽の出入り浴槽内での立ち座りに
≪ プロが教える オススメ手すりは? ≫

オフセットタイプは浴室への出入り口に最適だ。通常I型手すりを取り付けると施工上ドアの縁から少し離れてしまうので手首が返り握りにくくなってしまう。オフセットタイプ手すりはドアの近くに握り部が位置する形状のためしっかりと握れる。握り部は握りやすく、すべりにくい軟質樹脂の凹凸形状。
この他にも様々なテクニックが満載!続きはリフォームセールスマガジン12月号で!
リフォームセールスマガジン
2016年12月号
【特集】看板プランナーの発想力に学ぶ
あのプランナーはどうやって発想力を磨いているのか徹底検証!
≪Pick up!≫手すりのいろは
≪Pick up!≫人気のトイレインテリア
≪連載≫リフォーム共感営業術
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