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結果を出して早く帰る営業マンがやらない...

結果を出して早く帰る営業マンがやらないこと ~リフォームセールスマガジン 3月号より~

リフォームセールスマガジン 2018年3月号
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リフォームセールスマガジン

結果を出して早く帰る営業マンがやらないこと
~今すぐ始められる 働き方改革 のプチアイデア~

 残業や休日出勤は少ないのに何故か結果を出している営業マンたちがいる。彼らたちは仕事効率を上げるため、日々業務と向き合い工夫し、実践している。「急がば回れ」だ。ちょっと面倒だけど先に少しの手間と労力をそこに払うことで無駄な業務が省け、より仕事密度を高められる、そんな働き方の工夫を紹介していく。

フレッシュハウス  多摩営業所 所長 佐藤和之 氏フレッシュハウス (本社・神奈川県横浜市)
多摩営業所 所長 佐藤和之 氏

多摩営業所所長の佐藤さんは、元スポーツクラブのインストラクターだ。2008年にフレッシュハウスに入社して2012年より店長になった。2014年には「リクシルメンバーズコンテスト」で敢闘賞を受賞。スポーツを通して身につけたパワフルな発想と行動力で店を引っ張るプレイングマネージャーだ。

「戦略」の「略」は「略(はぶく)」
新しいことを行う事も重要だが、やらないことを決める事も重要だ

 佐藤さんは1年ほど前から「このままのやり方では限界がある」と感じたそうだ。仕事のやり方を見直して、無駄を省いていかないと精神的にも体力的にも行き詰まってしまう。当時、営業所のメンバーが離職したことも辛い出来事だった。

 「同じ仕事を早くするのが効率化ではない、効率化の本質は、考えなくてもできるようにすることです」。あれこれと考えなくても仕事がまわるような仕組み作りをしようと考えるようになった。

 「新しいことを行う事も重要だが、やらないことを決めることも重要。勝ち続けるチーム作りをするには、ゆとりのある働き方をしなければ息が続かない」。そこで思い切った働き方改革をすることに。

 次頁では、佐藤さん率いる多摩営業所で実践している、いくつかの働き方のヒントを紹介している。

外廻りから戻る時間は17時を目標にする

 外廻りからの戻り時間を決めることも大事だと佐藤さん。営業所の仕事効率化策には戻り時間17時を掲げる。戻り時間を決める事で出先での用事を済ませて引き上げるタイミングを掴める。そうしたことの積み重ねで、以前は繁忙期になると22〜23時まで残業することが多かったが、今では遅くとも20時までには帰宅できるように。

 「家族の笑顔が見られることが明日の活力にもなります」。

 多摩営業所で取り組んでいる内容だけでなく、佐藤さん自身が個人で日頃実行していることも参考になる。例えば朝、頭がフレッシュな内に「今日は何をやらないか」を考えることだ。『え?逆でしょ』と思うが、実はこれが佐藤さんの仕事の効率化のポイントになっている。詳しく紹介していこう。

やらないこと(1) 複数回にわたる施主宅での打ち合わせフレッシュハウス 佐藤さんが やらないこと(1)
複数回にわたる施主宅での打ち合わせ

 「商談はなるべくショールームで行うようにしています」(佐藤さん)施主宅に行って打ち合わせをすると往復で1時間から2時間かかってしまう。だがショールームに来てもらえば移動時間は0だ。また商品が無いところで話をするよりも、商品やカタログを見ながら商談する方がはるかに話が早い。その分浮いた時間はプレゼン資料を充実させるなど付加価値の高い仕事にまわすことができる。

やらないこと(2) 材料・資材・設備機器を自ら持って行かない。足りなくなっても買いに走るな!フレッシュハウス 佐藤さんが やらないこと(2)
材料・資材・設備機器を自ら持って行かない。足りなくなっても買いに走るな!

 小規模の工事は営業マンが現場管理まで担当することが多い。現場から「コンパネが1枚足りない!」などと切羽詰まった連絡を受けることもある。あわててホームセンターにコンパネを買いに走る...なんてことはしない。「例え1つの資材でも、問屋に発注してトラックで運んでもらうように徹底しています」。運搬費が発生してでも、品質管理と時間管理を優先するようにしている。現場のゴミの片付けも回収業者に任せ自分ですることはしないようにしている。目先の費用に踊らされるのはNGだ。

 また便器などの資材を発注する時に、営業所宛てに発注して仮置きをすると、自分で現地まで運ぶことになるので、必ず到着日時を調整し工事現場宛てに届けるよう手配している。

やらないこと(3) 届け物・資料をわざわざ持って行かない!フレッシュハウス 佐藤さんが やらないこと(3)
届け物・資料をわざわざ持って行かない!

 顧客の家に資料などを持って行くことはしない。メールや郵送・宅配を有効活用する。

 先方も忙しい家庭が多く、そのために時間をとってもらうことになる。営業マンにとっても往復するために時間をかけることになってしまう。メールならお互いに都合の良い時に送ったり確認したりできるので、顧客とのやりとりにも活用している。

佐藤所長の一日は「今日は何をやらないか」を決めることから始まる

 「人は簡単なことからやりたがるので、気が重い仕事が残ってしまいがち。またやることリストを作ると掲げた項目がいつも頭の片隅にあり、目の前のことに集中できないものです」と佐藤さん。そこで毎朝、真逆の発想で「今日やらないこと」をノートに書くことにしているという。必要に応じて付箋に書いて貼っておけば、後で「やらなかったこと」のメモを移動することができる。頭の中を整理して一日をスタートするための佐藤さんの日課だ。

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2018年3月号

【特集
結果を出して早く帰る営業マンがやらないこと
―今すぐ始められる働き方改革のプチアイデア―
残業や休日出勤が少ないのに、何故か結果を出しているリフォーム営業マンたちがいる。彼らたちは仕事効率を上げるため日々業務と向き合い工夫し、実践している。「急がば回れ」だ。
ちょっと面倒だけど先に少しの手間と労力をそこに払うことで無駄な業務が省け、より仕事密度を高められる。そんな働き方の工夫を紹介していく。

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