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30代の「中古+リフォーム」が倍増北海道R住宅事業者ネットワーク

30代の「中古+リフォーム」が倍増 北海道R住宅事業者ネットワーク

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良質な既存住宅ストックの形成を目指す北海道R住宅事業者ネットワーク(北海道札幌市)の取り組みにより、道内で一次取得者が「中古住宅+リフォーム」を選ぶ割合が増えている。同組織は北洋銀行と連携し、一定の性能を超えた住宅に対し、新築同様の金利で35年ローンが利用できる仕組みを構築。結果、「古いままの中古住宅を購入し同時にリフォーム」する割合が2年間で2倍に増加した。

北海道R住宅は道内に本社・本店を置く工務店や不動産会社81社が加盟する組織。平成21年には国の長期優良住宅先導事業の採択を受け、3年間で365戸の高性能リフォームを行ってきた。

「長期ローンが使えなかった当初は50代以上が多かったですが、23年度になると若い人たちの割合が急に高くなりました」(服部倫史事務局長)

北海道R住宅の仕組みでリフォームした人の統計データを見ると、平成21年度は30代が約2割だったのに対し、平成23年度は4割を超えた。つまり、長期的に低金利で使えるローンの登場で、中古+リフォームを選択する若い世代が格段に増えたと想定される。

「23年度の長期優良住宅の補助金枠は使い切りましたが、中古を購入しR住宅の基準のリフォームをする場合は新築住宅と比較し、25~30%ほど安く住まいを得られます。昔と違い若い世代の所得が伸びない中で、なるべくローン負担を少なくする傾向が強く、補助金がなくても中古住宅購入と同時に行うリフォームを考えている人が増えています」(服部事務局長)

今期からは北海道と組み、北海道R住宅仕様の高性能既存住宅情報を登録する仕組みも開始する(北海道が運営)。また、同登録制度の中には高性能でなくてもインスペクションを行った住宅情報を登録できるコーナーも設ける予定だ。

「登録制度ができれば、正しい中古住宅の情報を購入希望者が知ることができます。もし、性能が悪くても、住まいの状況がわかればいくらぐらいリフォームの費用がかかるかがわかるので、購入の検討がしやすいはずです」(服部事務局長) 

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