国は平成24年度の住宅用太陽光発電システムの補助金概要を発表した。24年度は補助金は1kW当たりのシステム価格が55万円以下であれば3万円/kWの補助、システム価格が47.5万円以下では3.5万円/kWの補助の2段階方式になった。
国は2段階方式を採用した理由を「平成26年度にkW当たりの価格を35万円ほどにするため」としている。政策では5カ年計画で、1kW当たりの発電コストと電力購入コストを同等にする目標を掲げており、その基準を満たすシステム導入費は1kW当たり35万円ほどになる。毎年5万円ずつ、補助対象の上限額を引き下げていたものの、市場価格が想定より下がらず、このままでは2年後の目標達成が難しいため、47.5万円以下という新基準を設けた。
また、補助対象となる太陽電池モジュール変換効率の規定も改定された。
- シリコン単結晶系は16.0%以上、
- シリコン多結晶は15.0%以上、
- シリコン薄膜系8.5%以上、
- 化合物系12.0%以上となった。
従来規定では素材自体の変換効率が採用されていたが、よりわかりやすい基準にするため、太陽電池を構成する最小単位である『セル』の変換効率が採用された。これにより市場に流通する商品の一部が補助対象から外れることになる。国内の主要メーカーは基本的に問題はないが、例えばサンテックパワージャパンの「ジャストルーフ」と呼ばれる屋根一体型の商品などは補助除外品となった。補助金の申し込み期間は平成24年4月下旬から平成25年3月下旬まで

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