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塗魂ペインターズ、30社参加の塗装ボランティア団体活躍

塗魂ペインターズ、30社参加の塗装ボランティア団体活躍

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全国の塗装会社30社で組織されるネットワーク、塗魂ペインターズ(会長・安田塗装・安田啓一社長)は2012年3月31日から埼玉県上尾市にある特別支援学校の塗装リフォームを開始した。同団体はボランティアでの塗り替えを通じ、社会貢献、塗装業界の地位向上、ブランディング等につなげている。

塗魂ペインターズの職人たち
▲3月31日にボランティア塗装のために49名の職人が埼玉の学校に集まった。

全国から職人集結

工事初日の3月31日、塗装会社20社・職人数49名が塗り替えの対象物件である埼玉の支援学校に集結し、フェンスなどのリフォームを行った。参加企業の意欲は高く、北は山形県、南は香川県から駆けつけた。同団体がボランティアで塗装を行うのは6件目となる。これまでの活動は会の専用ホームページやフェイスブックで公開している。

安田会長はこの活動の狙いについてこう話す。「自社の利益のみの小さな殻に閉じこもらず、中小企業であっても社会に貢献していくことが重要なのではないか」。会が発足した当初は参加する企業も20社弱だったが、活動に賛同する企業が少しずつ増え、現在は30社が参加している。

塗り替えを行う物件は学校などの公共の施設などが多い。
理由について広報を務める渡辺塗装(京都府京都市)の渡辺泰宏社長はこう語る。「特に東日本大震災以降、公共の建物について耐震補強のための予算はつくのですが、外装の塗装工事までの予算はつかないことが多いのです。そのため劣化しているにも関わらず、ほったらかしにされているものが多く、施設の管理者が困っています。補修しないままでいれば年々リフォーム費用も高くなり、建物の劣化もひどくなるので、それを支援しています」。

今回の物件も毎年塗り替えの予算を自治体に申請はしていたものの、一部の塗装にしか予算が下りなかった。施設管理者は劣化していく建物をどうにかしたいと、ネットで探し始めたところ同会と出会った。

リフォーム予算のない区役所や幼稚園などを支援

塗魂ペインターズではこれまで5件の施設を共同で塗装してきた。活動は同ネットワークのホームページで紹介し、一般消費者へのPRも行っている。

  • 第1弾 幼稚園の屋根
  • 第2弾 幼稚園の遊具
  • 第3弾 品川区役所の渡り廊下
  • 第4弾 小学校で塗装教室
  • 第5弾 会館のエントランス

≪塗魂ペインターズ メンバー≫

  • ペイントスタッフ(宮城)
  • ゆうき総業(山形)
  • 中野塗装(岩手)
  • ミヤケン(群馬)
  • 佐々木塗装(千葉)
  • 川又塗装(埼玉)
  • 墨田塗装(埼玉)
  • 原島塗装店(埼玉)
  • 山越塗装(神奈川)
  • リペイント湘南(神奈川)
  • 安田塗装(東京)
  • カルテット(東京)
  • やまもと塗装(岐阜)
  • 児玉塗装(愛知)
  • ハートペイント(静岡)
  • 麻生(愛知)
  • 柳川塗装店(愛知)
  • 大野塗装(岐阜)
  • 鴨川塗装(静岡)
  • アップリメイク(静岡)
  • 吉田塗装店(兵庫)
  • 渡辺塗装(京都)
  • 藤目塗装(香川)
  • 沢田塗装店(高知)
  • みつも塗装(福岡)
  • 坂口塗装店(和歌山)
  • 成田塗装(大阪)
  • 上野塗装店(福岡)
  • 川田建装(香川)
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