木造住宅の耐震補強にかかった実際の工事費用の7割が100万円以上であることが分かった。
これは、日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(木耐協 本部:東京都新宿区)が、このほど行った調査結果だ。
リポートでは、耐震診断依頼者に対して行ったアンケートの回答者693名のうち、「耐震補強工事をした」と回答した200人に対して「耐震補強工事にかけた金額」を質問。
平均施工金額は約156万円で、約32%にあたる59件が100万円未満の工事、約68%にあたる123件は100万円以上の工事だった。
また今回の調査結果では2000年の結果との比較を行った。
工事費用が「50万~100万円未満」は2000年の55%から22%へ減少した一方、「100万~200万円未満」は21%から35%へ増加、「200万~300万円未満」は4%から25%へと大幅に増加した。
高額帯の工事が増えたことは、住宅の築年数の経過とともに補強工事費用も増加することを裏付けていると考えられる。
木耐協では毎年、阪神・淡路大震災が発生した1月と、防災月間の9月に同調査を行っており、今回で27回目となる。

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