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不動産ソリューション事業を展開するジアース(東京都港区)は不動産オークションシステムをリニューアルし、新たに新築・増改築の項目を加えた。戸建て住宅やマンションの工事発注先をオークション形式で選ぶ「マザーズオークション」が2013年2月中旬からスタートする。

システム利用はBtoBのみ
マザーズオークションとは中古住宅やビル、土地といった不動産を(1)競り上がり方式、(2)入札方式、(3)競り下がり方式の3つの方式で売買する、いわば「WEB上の売買の場」。出展者、買い主とも不動産会社、ゼネコン、工務店といったプロ事業者で、入札者としては現在450社以上が登録している。
2月からは不動産で使われていたシステムを建築にも応用する。例えば、元請けした工事を電気工事、水道工事、内装工事と業種ごとに出展すれば、よりコストが安い事業者を探すことが可能だ。
オークション形式は出展者が自由に選択でき、建築では(2)の入札方式と(3)の競り下がり方式、のいずれかとなる見込み。特に期限内に入札をした企業の中から、価格や実績などをもとに契約先を選ぶ「入札方式」が今回の建築での利用のメーンとなる予測だ。
「入札先の施工品質を確かめられるように施工事例などの掲載もする予定です」(池添吉則社長)
入札できる企業を出展者が選別する機能もあるので、厳選した企業だけでオークションを行える点も特徴だ。
利用料金は現在検討中だが、成約した場合のみ発生する形式をとる。そのため、登録、出展、入札については無料となる。
ジアースではもともと建築業界向けの電子入札サイト「シーエムネット」を運営しており、WEB上での建築入札では実績を持つ。同サイトはゼネコンやディベロッパーをはじめとした約1000社が利用しており、今回のマザーズオークション内の「新築・増改築」の項目追加に伴い、利用者の移管案内を行う予定。
「このシステムで発注者も請負者も業界も世間も良いなと、四方良し状況を作りたいと考えています」(池添社長)

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