「孤立死」増加で、リフォーム工事の現場でも
遺品整理の際に求められる「特殊清掃」の養成講座が2013年3月4日にスタート。住宅リフォーム会社からの関心が高まっている。
主催するのは、遺品整理士認定協会の関連団体「一般社団法人事件現場特殊清掃センター」(北海道千歳市)だ。受講すれば、遺体が放置された場所やゴミ屋敷など、特殊な場所を清掃するための知識が習得できる。
開始前に100社以上の申し込みがあり、清掃会社やリサイクル店に混じって、リフォーム会社の参加が目立っている。
「特殊清掃」知識を身に付けるリフォーム会社が増加
その背景にあるのは、「孤立死」の増加だ。高齢化や単身世帯が増え、現在年間6万件の「孤立死」が発生している。発見が遅れた部屋は、軽清掃では回復できない臭いや汚れが発生してしまう。リフォーム工事の前段階に、こうした現場の特殊清掃が求められている。
専門業者は全国500社程度(推定)と不足。「住宅の管理会社やオーナーは素早く対応してくれる企業を求めており、リフォーム会社がそれに応える事業を検討しているようです」(小根英人理事事務局長)手掛けることになれば、専用の薬剤などで汚れ除去や消臭などを実施後、壁紙やフローリングの張替えを行うなどの対応ができるようになる。
特殊清掃養成講座の受講料は2万5000円で、通信講座で2、3ヵ月学習し試験を受けるという段取り。合格すれば、認定証書や認定カードが授与される。

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2025/06/20掲載