不動産業のインテリジェンス・ネットワークに事務局を置く道志間伐材活用4社協力会はこのほど、横浜市神奈川区に間伐材を利用した木造共同住宅「三ツ沢共同住宅アパートメント」を完成させた。
同協力会は森林保護を目的としたプロジェクトを推進しており、完成した共同住宅は外壁やバルコニー、フローリングの一部にも間伐材を使用している。
2階建ての共同住宅には延べ床面積44~57㎡の1LDK(4部屋)と2LDK(2部屋)があり、1LDKの1部屋を除く5部屋はすでに契約済み。敷地内にはウッドチップが敷き詰められた四季が感じられる植え込みがある。隣の敷地では、第2号目となるアパートの年内完成を目指して建設が進められている。
林業従事者の高齢化や減少などによって、水源地となる森林の整備は現在も十分といえない。森林を健全な状態に保つためにも、水源地から恩恵をうける側の理解とサポートを広める必要があると担当者は語る。
同協力会は、横浜のモデル事業をもとに、日本の森林整備の担い手づくりの支援、全国の都市に向けた「自分たちの水源地や水瓶」への支援活動、建築材の地産地消促進への関心を広めていきたいとしている。
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