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下請けの職人も労災保険に加入を

下請けの職人も労災保険に加入を

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 いわゆる一人親方と呼ばれる職人でも入れる労災保険の特別加入制度が人気を集めている。この制度の利用をサポートしているのが社団法人労災センター(千葉県浦安市)だ。

 一般的に請負で現場に入る職人は、企業の社員ではないので保険の対象外になっている。

 業界や地域ごとの組合、例えば土建組合などに入れば保険を受けることができるが、月々保険料とは別に5000円程度の会費があるほかに、全国大会などへの強制参加など保険以外に煩わしい実務が増えることがある。

 同団体では、労災保険のみを専門で取り扱っている組合のため、純粋に保険だけ加入することができる。

 「保険番号を持っていないと現場に入れないということで、加入される職人さんが増えています。元請けの会社からも抱えている専属の職人を守るために。保険加入を進めているところが増えてきました」(同団体 古口仁理事)

 人件費や固定費などの無駄なコストを一切排除。そのため、費用は保険料以外では月額1000円の組合費のみ。保険番号だけ欲しい場合は、1番安い保険料と入会金、月会費で年間4万円弱で労災を利用できる。

 来週からの現場で保険が必要といった急な依頼でも、申し込みから最短2日で加入が可能だ。労災保険への加入申し込みは、メール・FAXの場合は24時間受付を行っている。

 現場で万が一職人がケガをした場合、直接雇用している従業員ではなく、外注という扱いで請負作業をさせている人に対しても、 安全配慮義務を負うこともある。「現場を任せる職人の安全を確保するためにも、しっかりとした請負関係を築くためにも労災加入の状況を見直したほうがいいです」(同氏)

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