近畿圏不動産流通活性化協議会(大阪府大阪市)はこのほど、中古売買の新サービスを開始した。名称は「ワンステート・プロ」。
同サービスは、宅建業者が売り主となる中古住宅を購入するユーザー向けのもの。具体的な内容は、建物インスペクション、瑕疵保険、シロアリ保証、住宅履歴情報管理、アフター点検の5つ。木造戸建ての場合、料金は8万7900円~11万200円。
建物検査、シロアリ点検は宅建業者ではなく、第3者機関が調査する。瑕疵保険は2年間、最大1000万円の保証。シロアリは1年保証。アフター点検は1年後に定期点検が行われる。
サービスの利用を促すことで、安心な中古売買を普及させるのが狙い。また、宅建業者が売り主として中古住宅売買を行う際には、事業者が2年間の瑕疵担保責任を負うのが一般的。瑕疵などがあった場合は事業者にリスクとなるため、プロにもメリットを訴求していく。12月には、京都、滋賀で不動産会社向けの説明会も予定している。
「瑕疵保険やシロアリなど、それぞれのサービスは従来ばらばらで、個別に依頼しなければなりませんでしたが、このサービスはパッケージ。ユーザーの方にも事業者の方にもわかりやすい商品になります。また、別々に頼むよりも費用が割安な点も特徴の1つです」(荻野重人専務理事)
同協議会は大阪、滋賀、京都、和歌山の宅建協会を中心に、中古住宅流通活性化を推進する目的で設立された。

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