工務店ネットワークのJBN(東京都中央区)は、「JBN 中古住宅流通WG活動報告シンポジウム」を開催した。パネルディスカッションに登壇したのは4社の代表で岡庭建設の池田浩和専務取締役、青木工務店の青木哲也社長、坂下工務店の坂下託一社長、小林創建の小林稔政社長。
工務店4社の社長らが意見交換
青木工務店の青木社長は「神奈川エリアで土地を買って注文を建てると いうのは今相当難しい。お金の問題もあるし、更地で購入できる土地がない。そんな中、お客さんに中古を含めて考えればいろいろな選択肢があると伝えると目が輝く」と話す。さらに「特に中古住宅を買ってリフォームとなると、見積もりやプランをすぐに出さなければならない。これは"新しいどんぶり勘定"が必要」と語った。
岡庭建設(東京都)は不動産事業も社内で手掛け、ワンストップビジネスをスタート。池田専務は「中古を買って、うちが新築でやっている"木の家"にしたいという人が増えてきている」と話す。
坂下工務店(三重県)の坂下社長は「田舎で事業をしているのでリフォームも中古もやらないと生き残れない。今は不動産会社と提携してワンストップを始めているが、不動産会社が本当にスピーディな営業なのでそれについていくのが大変」と語った。
小林創建(長野県)の小林社長は「家を建てる若い方の年収が低くなっているので、中古住宅やリフォームを提案したい。ただ新築中心にやってきたので、不動産に詳しくない。パートナーと組んでやっていきたい」と話す。
JBNの青木宏之会長は「私はこれまで、家を作る、建てる、と言って いたが、これからは直して、貸して、買う・売るというような時代になるのではないか。工務店も中古住宅のビジネスモデルを作っていく必要がある」と述べた。

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2025/06/20掲載