リフォームした古民家を認定するサービスが8月25日に誕生する。全国古民家再生協会連絡会議(以下全古連、東京都新宿区)によるものだ。
認定の条件は2つ。1つは、古民家鑑定士(職業技能振興会認定資格)が改修前の古民家を鑑定すること。2つ目は伝統再築士(住まい教育推進協会認定資格)が全古連の基準をもとに改修すること。改修後、伝統再築士が全古連に申請し、全古連が施主に「古民家再築証明書」を発行する。
このサービスの狙いは、有資格者による一定品質のある古民家リフォームを消費者に提供することだ。「これまで知識のないリフォーム会社も工事を行ってきた」(事務局)が、有資格者が携わることで、古民家としての価値を維持したまま耐震性、断熱性を高める性能向上が見込めるという。
近年、古民家への消費者の意識は高まっており、一昨年100件弱だった古民家鑑定件数が、昨年は200件を超えた。そのため全古連は今年4月、事務局の住まい教育推進協会に伝統再築士の資格制度を創設。今後、古民家改修の質向上を図っていく。

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