国土交通省は平成26年度補正予算の成立を受け、2月6日より長期優良住宅化リフォーム推進事業(評価基準型)の公募を開始した。予算は、他の2事業も含めて130億円。約3分の1が同事業に活用される見込み。平成27年度の見込み予算19億円も含めると60~70億円の予算規模になる予定だ。
長期優良住宅化リフォーム推進事業は、一定の性能向上リフォーム等に対し、費用の3分の1、最大200万円を助成する制度。
平成25年度の補正予算から実施され、累計約1400提案、1万4700戸が採択された。平成24年の日本再生戦略における中古住宅流通・リフォーム市場の倍増計画を受け、リフォーム市場の拡大、良質な中古住宅の流通を促進することが目的だ。
- ①リフォーム工事前にインスペクションを行い、工事後に維持保全計画を作成すること
- ②住宅の性能向上のためのリフォーム工事を行うこと
- ③リフォーム工事後に劣化対策と耐震性の基準を満たすこと ―――が要件。
インスペクションについては、これまで建築士の資格取得者としてきたが、本事業からは一定の講習の合格を追加要件とした。改修後目指す性能はAとSの2つの基準があり、A基準の場合は、最大100万円、新築の長期優良住宅と同水準のS基準は最大200万円助成される。
応募には、WEB上で行う事業登録が事前に必要。その後、必要書類を揃えた上、期限内に提出する流れ。応募期間は2月6日~3月2日18時必着(補正予算分)。27年度予算については、提案型(提案による長期優良住宅化リフォーム)は4月中、評価基準型(評価基準に基づく長期優良住宅化リフォーム)は5月となっている。

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